博多駅地下街にある老舗の博多ラーメン店、古くからの常連に愛され続ける店。
「名代ラーメン亭」博多駅で食べる博多ラーメン、懐かしい昭和の味
博多区の祇園にあった博多駅が現在の場所に移転し、オープンしたのが1963年。駅ビルや交通(バス)センターなどが相次いでオープンしていく中で、博多駅に新しくできた地下街に最初のラーメン店が誕生した。その店が今も博多駅地下街で営業する「名代ラーメン亭」、オープンしたのは博多駅開業から4年後の1967年。以来、九州の玄関口博多で多くの人に博多ラーメンを提供し、漫画にも登場するほどの有名店になりました。
今では天神、大橋にも店舗を構え、昔懐かしい博多ラーメンを食べに常連客が訪れる故郷の味として人気です。
博多駅地下街で最初のラーメン店
名代ラーメン亭があるのは博多駅地下街。リニューアルして新しくなった博多口南側のマルイや阪急とは違い、博多口北側のバスセンターと繋がっているレトロな雰囲気を残したショッピングタウン。
博多駅地下街の地図を見ると、博多新三井ビルへと続く連絡通路側、一番端っこに名代ラーメン亭があります。
地下鉄駅から博多駅地下街をあるくことしばし、名代ラーメン亭の前にやってきました。見るからにレトロ、昭和の香り漂う老舗の風格。
入口にあったメニュー見本のディスプレイ。ラーメン450円、チャーシューメン580円は格安。セットも手ごろな値段、とっても庶民的。
オープンキッチンにテーブルとカウンター。平日の15時くらいに訪れたんだけれども、すごい混雑ぶり、相席なんて当たり前。さらにテーブルやカウンターにメニューを設置していないので、壁に貼られたメニューから注文します。
昔のラーメン屋はこういう感じの店が多かったよね、壁を見て注文するスタイル。懐かしいなぁ。
通されたのは二人掛けの小さなテーブル。上にはソースに餃子タレ、ラーメンタレ、ラー油に胡椒、ニンニクとゴマ。
辛子高菜と紅ショウガもありました。この辛子高菜はかなり辛そう。時どき激辛を置いてる店があるので、入れる時は少しずつ試すことをおすすめします。
辛子高菜とニンニクを入れたら激ウマに!
しばらくしてラーメンが到着、注文したのはチャーシュー麺。580円ならチャーシュー麺でしょ、メッチャ安いもん。
スープは白濁系、臭みは少なく優しいまろやかな味。クセが無い真っ直ぐな豚骨スープ、昔系の豚骨って優しい味が多いんですよね。
麺は細麺のストレートだけれども、長浜ラーメンのような麺じゃないですね。
モッチリして腰があり、味も濃いめの角麺。この麺はバリカタとか替玉には向いてなさそう…安川はとうぜん普通で注文しております。
チャーシューは少し小さめのバラ肉、味付けも濃すぎず薄すぎず、豚の旨みがシッカリあって美味しいです。
煮玉子はハードボイルドまでいかないけども、しっかり中まで火が通ったゆで卵。味はシッカリしみ込んでいて、こっちは濃いめの味付け。
そして豚骨にはニンニク投入、これは外せません。名代ラーメン亭のスープは優しい味で、味付けよりもベースのコクで食べさせるタイプ。豚骨スープの味がシッカリしているから、ニンニクを入れると味に深みが出て強烈に美味しくなる。この化けかたは凄い、メッチャ美味しくなった。
麺をほとんど食べ終え、ニンニクをいれてパンチの利いた激うまスープになったところへ辛子高菜を投入。
かなり辛めの辛子高菜、スープがみるみる赤く染まるんだけれども、ニンニク豚骨スープにマッチして凄く美味しい。最初に食べたときと印象がガラッと変わったけど、やっぱりベースの豚骨スープがシッカリしているからこそ味を重ねて化けるんだろうね。
これは美味しい、ニンニクと辛子高菜は外せないね、マジで。
漫画でも描かれる博多駅の名物店
この名代ラーメン亭は漫画にも登場していて、クッキングパパという懐かしい漫画のシーンが店内と店の前に飾られていました。
さらにこちらの漫画にも登場。
小説や映画でも描かれる「名代ラーメン亭」は、古くから博多駅を代表するラーメン店として多くのファンに愛されていたんですねぇ。
鶏ガラと豚骨のハイブリッドとか、魚介豚骨だとか、個性を競い合う今風のコッテリ博多ラーメンも美味しいけれども、昔ながらの博多ラーメンを食べたいという人には絶対おススメのお店。こういう味は飽きがきませんからね、それが長く愛される理由なのかもしれません。
「名代ラーメン亭 博多駅地下街店」
住所:福岡市博多区博多駅中央街1-1 博多駅地下街
営業時間:9:00から21:00(LO20:30)
※この記事は私が訪れた時のものです、現状と異なる場合があります。最新情報、詳細はご自身で確認することをおすすめします。
博多駅地下街公式サイト⇒http://www.e-ekichika.com/
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