「みやけうどん」博多うどんの老舗、タイムスリップしたようなレトロ空間

昭和初期の建物か、外観から内装まで古き良き時代の博多へとタイムスリップできる博多うどんの老舗。

「みやけうどん」博多のイメージを体現する店

博多と言えば古い町というイメージがあるので、もっとレトロで昔ながらの良さが残る街と思っていたんですよ、移住してくる前は。けど実際に来てみると、よく言うと今風だけどこれといった特徴が無い町だなと、思っていたのと違ってガッカリした記憶があるんです。それでも街を歩いているとやはりそこは古い町らしく、目立たないところにシッカリと古い町の良さが残っていて、そういう場所を探すのが楽しくて街を歩き始めたのがこのブログを始める切っ掛け。博多の歴史を調べ始めると、更に深みにハマって抜け出せなくなりつつあります。

ということで今回紹介する「みやけうどん」は古都博多のイメージにピッタリ、中も外もレトロな博多うどんの老舗、絶対におススメしたいお店なのです。

昔ながらの町屋、古の時代へタイムスリップ

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歴史を感じるみやけうどんの外観

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間口を狭く、奥に長い典型的な町屋造り

みやけうどんがある呉服町界隈は鎌倉時代に整備された町割りが一部に残るレトロな地域で、寺町である御供所町とも隣接している街歩きには最適な場所。そんな中に「みやけうどん」はありまして、もう外観を見ただけでシビれるようなお店。大正時代に建てられたというお店は間口が狭く奥に長い典型的な町屋造り、昔は長屋風に連棟で建っていたため両サイドは切り離されてトタン張り。隣は駐車場になっているけども、ココにも同じように建物が建っていたんだろうなと、その姿を想像するだけでも楽しくなる。

みやけうどん3
みやけうどんの店内、リアルな歴史を感じられる空間

暖簾をくぐって店内に入ると、目に飛び込んでくるのは昔の姿そのまんまの姿。オープンキッチンにカウンター、そしてテーブル席。全てがレトロ、まるでタイムスリップしてきたような感覚。日本人なのに日本らしさに感動してしまいました。

みやけうどん4
壁に貼られたメニューもレトロ

店内に入りテーブル席へ、注文しようにもメニューが見当たらずキョロキョロしていると「注文は何にしますか、そこの壁にメニュー貼ってるから。」と声をかけられ、振り向くと潔すぎるお品書き。

うどん・そば三百二十円。

トッピングにえび天、丸天、ごぼう天、わかめ、玉子、きつねが各八十円、いなりが一ヶ五十円。みやけうどんのメニューはとてもシンプル、こういうところも老舗らしい。

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目に入るものすべて時代を感じさせる素敵な内装

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テーブルには刻んだ中ネギ、一味唐辛子

とにかく店内がステキで丸天うどんを注文して待つ間はキョロキョロとしていました。この建物が立った頃というのは当然ながら生まれる前の時代なので、とにかく見る物全てが新鮮。古民家を利用した飲食店は数あれど、これほど昔の姿をそのまま残している店というのは珍しいんじゃないでしょうか。

何かで読んだ、とある経済学者の「百年何も変えずに残せば観光名所になれる」という言葉を思い出しました。まあこの言葉は都市の観光振興策に対してだったんだけれども、店でも条件が整えば当てはまるんだなぁと思います。みやけうどんは昭和29年の創業、うどん屋としてはまだ百年じゃないけども、建物は大正時代に建てられたというから百年前後という感じ。

博多風は太くて柔らかくて

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みやけうどんの「丸天うどん」

注文してあっという間に「丸天うどん」がやってきました。出汁の色は薄め、見るからに柔らかそうな太目のうどん、そのうえに丸天とネギ。とってもシンプル、厨房を見ると年季の入った大きな釜。釜には徳利が浮かんでいて、徳利の中には出汁が。更にうどんも丼も、すべてこの釜で温める。なんていうんだろ、こういうおおらかさが心地いいんです。

少し前の時代って、人がもっといい加減でしたよね。最近はクレーマー気質の人が多くて、マナーだなんだと息苦しい世の中ですよ。

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うどんは少し平打ち気味

箸で強く掴むとちぎれてしまいそうなほど柔らかく茹でられたうどん、少し扁平気味で平打ちのようなうどんです。表面は少し崩れ気味で、これが博多うどんなんだなぁとしみじみ見つめる。

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うどんが重い…

水分をたっぷり含んでいるためか、持ち上げたうどんが重い。このふわふわグニュッとした柔らかいうどんが博多うどん、はじめて博多うどんを食べたときは驚きました。ズズット啜ると柔らかすぎて噛む必要もなく切れる。口の中でもにょもにょ…この感触も馴れると心地いい。

うどんはかなり太め、素朴な味です。

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この丸天をガブッと食べる

スープの塩気は控えめ、柔らかい出汁の味がジワーッと沁みてきます。最近は調味料を駆使してエッジのきいた味付けが多かったり、これでもかと強い旨みを前面に出す店が多いなかで、アッサリ薄味の柔らかい出汁。これもレトロですね、昔ながらの味という感じで新鮮。全体的に薄味なので、トッピングの丸天が味をグッと締めてくれます。丸天ガブッ、うどんもにょもにょ…出汁がじわ~っという感じ。

古い店で昔ながらの博多うどん、ノスタルジックな空間と昔ながらの博多グルメ。何かと忙しい毎日を送っているけども、この時だけはゆっくりと時間が流れているような、とても癒されるランチタイムでした。

古都博多を感じるお店

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みやけうどんの前を南北に走る通り

このみやけうどん、店がレトロというだけではなくて、店の前の通りは鎌倉時代に整備されたとされる博多のメインストリート。真っ直ぐ南へ行くと聖福寺の門前を通過して承天寺の門前へ、そこは辻堂口と呼ばれた博多の入り口。さらにその先は大宰府政庁の東門へと通じていたという中世の幹線道路。

うどん発祥の地ともいわれる博多、その歴史を味わうのに最適なお店。博多観光の際にはぜひ、博多の歴史にも興味を持ってほしいと思います。

「みやけうどん」
住所:福岡市博多区上呉服町10-24

Googleマップへ

営業時間:月から金曜日11:00から18:00、土曜日11:00から17:00(Google参照)
定休日:日曜日、祝日(Google参照)

※この記事は私が訪れた時のものです、現状と異なる場合があります。最新情報、詳細はご自身で確認することをおすすめします。

みやけうどん(Rettyグルメ)

 

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