櫛田神社といえば川端商店街や中洲にほど近い場所、観光ついでにラーメンでも…という時におススメしたいラーメン店。
「風び(ふうび)中洲川端店」トロッとした濃厚スープが特徴なのです
博多ラーメンの豚骨スープとひとことで言っても、最近はいろんな特色を出した豚骨ラーメンが増えてきていて、常に進化しながらの切磋琢磨することで様々な個性を持ったラーメンが誕生しています。おかげで筆者を含めたラーメンファンは美味しいラーメンが食べられるわけで、お店の方々には本当に感謝しているわけなんです。でもって今回紹介するのは川端商店街にある「風び」というお店で、櫛田神社にもほど近いラーメン店。このお店は観光ガイドに出て来るような有名店ではないけども、地元の常連さんに愛される地域に根付いたラーメン店なのです。
場所は川端商店街のラーメン激戦区
人気ラーメン店が立ち並ぶ川端商店街のラーメンスポット
今回お邪魔した風びがあるのは川端商店街でもラーメン店が集まる激戦区、ちょうど角には外国人観光客にも大人気の290円ラーメンで有名な「はかたや」があり、この向かいには博多で絶大な人気を誇るガンナガ系の「元祖ラーメン長浜家」があります。
注:元祖長浜屋とは違います、観光の人は騙されないでね。元祖長浜屋と元祖ラーメン長浜家は違う店です。
はかたやの隣にある長浜ラーメン風び
赤を基調にした外観がラーメン屋っぽいというか、昭和の懐かしさを感じさせてくれる風びの店頭。長浜ラーメンとかいてあるので、本当に長浜ラーメンだったら周りの店とモロかぶりだなぁなどと考えながら店内へ。
はかたやも典型的なアッサリ塩味豚骨の長浜ラーメンだからね、元祖ラーメン長浜家は元祖長浜屋の流れを汲む長浜ラーメン。
カメラの腕が悪いのでブレたけど、風び中洲川端店の店内。
訪れたのは14時半ごろ、訪れたときは比較的すいていたけども、時間帯によっては行列が出来る事もある人気店。オープンキッチンを囲むように配置されたカウンターと、テーブル席がありました。
風び中洲川端店のメニューとカウンターの調味料など
風び中洲川端店のメニュー表、写真があって見やすいんです。
いつものことながらお一人様ラーメンですからね、カウンターに着席してまずはメニューを。メニューはベースのラーメンにトッピングをのせたスタイル、追加トッピングも可能。梅塩ラーメンなんてのもあります。
基本になるラーメンは以下の通り
- チャーシューメン
- ねぎらーめん
- 大判のりらーめん
- ワンタンメン
- 特製メンマらーめん
- きくらげらーめん
- 赤風らーめん
- 黒かぜらーめん(特製マー油)
- もやしらーめん
この他チャンポンにチャーハン・ライスなどのご飯もの、餃子、らーめんトッピングの数々といったラインナップ。セットメニューもありました。
風び中洲川端店ランチセットのメニュー
お昼の15時まではお得なランチセットが用意されていて、かなりお得なんです。今回はお腹がそれほど空いていないので、普通のラーメンを注文。
カウンターに置かれていた薬味?みたいなやつ
博多ラーメンと言えば調味料などが充実していて、自分流に食べ方をカスタマイズできるのが魅力の一つ。まずカウンターに置いてあったのはゴマ、紅ショウガ、辛子高菜。辛子高菜が無料の店は外れが無い、何度か書いてるけど実際そうだから不思議。さらに写ってないけどニンニクもありました。豚骨ラーメンにニンニクは外せない。
カウンターに設置されている調味料。
調味料はオーソドックスなラインナップで、替玉用のらーめんダレ、横に餃子のタレ、ラー油、そして胡椒が置かれていました。
実食!マッタリとろっと系醤油豚骨ラーメン
タレの色がシッカリでた茶褐色の豚骨スープ、うっすらと表面に膜が張っているように見える。
待つこと数分でラーメンがやってきました。長浜ラーメンと書かれていたので白濁した白湯スープみたいな豚骨と思っていたのですが、実際はタレの色がしっかり出た茶褐色のスープ。醤油豚骨ラーメンと思われる見た目。ネギがたっぷりのっているのがいいね、ネギ好きにはたまらないビジュアル。
唇がカピカピになるくらいマッタリした濃厚スープ。
まずはスープをひとくちズズッ…おっ!見た目からするとガッツリと元タレの味が来るかと思いきや、思ったより醤油っぽくなくて塩気も抑えめ、ほどよく臭みの残った豚骨スープがじわっと旨い。
口当たりはマイルド、少しトロミを感じる。さらに口の周りがカピカピしてくるくらいに強烈なコラーゲン、これを毎日食べれば少しは若返れるだろうか。
麺は替玉に適した極細ストレート、長浜ラーメンが発祥なんだよね。
続いて麺を見てみると極細ストレート、替玉文化を根付かせた長浜ラーメンの特徴ともいえる麺。看板に偽りなしというところ。
スープがマッタリしているので麺に絡んで非常に美味しい、極細ストレートなのでツルっと食感も抜群。麺の硬さは普通で注文したんだけど、プツプツと噛み切る感触も残っていて丁度いい塩梅。
贅沢にスライスされたビックサイズのチャーシュー。
チャーシューはかなり大きめサイズ、デカいのが2枚入っています。味付けは控えめ、豚の脂はあまり感じなかったけども肉のうま味がギュッと出て来る。脂と肉のバランスがとれたバランス型。
これをやらねば豚骨じゃない、ドチャッとニンニクを投入。
ある程度食べたところでニンニクを投入。いやね、ほんと豚骨ラーメンってにニンニクが合うんですよ。豚肉とニンニクの相性は抜群なんだから、当たり前と言えば当たり前なんだけどね。
とにかくニンニクをいれると一段ギアがあがるというか、味に慣れてきたところへパンチをきかせて美味しさアップ!新鮮な味覚が戻って来るような感じ。もう必需品と言っても過言じゃないよね。
モタモタしているとスープに膜が…コラーゲンたっぷり、マジで。
写真撮ったりニンニク入れたり、次は辛子高菜を入れようと準備をしたりしていると表面に膜が張り始めました。写真で上手く伝わるかな、白い膜が広がってきてるんですよ。
最後に入れる辛子高菜、これがまた美味しいのよ。
麺を食べ終わって辛子高菜を投入、こうやってピリ辛高菜豚骨スープにするのが好きなんだよね。でもって風びの辛子高菜なんだけども、ケッコウな辛さ。苦手な人は入れすぎ注意なんだけど、少しの量でピリ辛感が出るのでありがたい。そして高菜が美味しくて、スープに味が移ってコクが出る。
この辛子高菜も美味しいねぇ。唇をカピカピにさせながら、最後まで美味しくいただきました。
庶民的なんだけど個性のあるラーメンでした
風びのラーメンは究極の美味しさを追求しました!という感じではなくて、安心して食べられるというか「ケッコウ美味しくて、ついつい通っちゃうのよね」という感じのラーメン。究極まで好みの味を突き詰めようとすると、どっかを尖らせなきゃいけなくて、好き嫌いが分れたりするんです。ハマる人はバカはまりするけど、嫌な人はどうしても馴染めないみたいな味になるんですよね。
風びのラーメンはそういう究極を目指すような尖ったラーメンではなくて、どちらかというと大衆的な美味しさのラーメンなんだと思う。有名どころのラーメンは他に行くところは幾らでもあるので、ここ川端に来たなら地元で愛される庶民のラーメンを食べてみるのも良いんじゃないでしょうかね。
お店情報
「風び 中洲川端店」
住所:福岡市博多区上川端町9-151
営業時間:11:00から翌4:00
店休日:不定休
※この記事は私が訪れた時のものです、現状と異なる場合があります。最新情報、詳細はご自身で確認することをおすすめします。
最新情報をお届けします
Twitter でハカテンをフォローしよう!
Follow @haka_ten