福岡市中央区の長浜にある長浜ラーメンの元祖と言われるお店、豚骨の白いスープに極細麺といえばここがルーツ。カタ麺や替玉も長浜から広がった。
「元祖長浜屋」博多ラーメンのルーツの一つ、長浜ラーメンの元祖
博多ラーメンというと白濁した豚骨スープに極細のストレート麺、そして替玉なんだけれども、これって長浜ラーメンの特徴なんですよね。で、長浜ラーメンというのは福岡天神の北側、海沿いに広がる長浜という場所で生まれたラーメンのこと。1955年に長浜に鮮魚市場が出来て現在のスタイルを確立、市場関係者が競りの間に食べるために素早く茹でられる極細麺を使ったラーメンが特徴。追加のおかわりも麺だけでチャチャッと出来るように替玉があったり、スープも今風の濃厚なものじゃなく軽めの豚骨スープだったりする。
という事で今回お邪魔するのは博多のラーメン界に大きな影響を与えた長浜ラーメンの元祖「元祖長浜屋」通称ガンナガです。
長浜”屋”です、長浜”家”と間違えないよう注意
地元でも超有名なお店「元祖長浜屋」なのですが、市内の中心部からチョット離れた場所にあります。電車や徒歩での行き方なんだけれども、まず最寄りの駅は市営地下鉄の赤坂駅、出口は1番。
地下鉄赤坂駅の1番出口を出てすぐ左手にある通り、大正通りというんだけれども、これを真っ直ぐ長浜方向へ北上。
安川の足で5分ほどすると長浜の鮮魚市場に到着するので、この交差点を左へ。
元祖長浜屋のシンプルメニューと独特の注文方法
しばらく歩いて行くと、元祖長浜屋がありました!古い店舗は何度か行った事があったんだけれども、この辺りの再開発があって新しく移転してからは初めての来店。
こちらが移転前の元祖長浜屋、近くに写真があったので思わず撮影。そうそうこの店だ、安川がまだ福岡に来たばかりの頃に会社の部下が案内してくれたお店。
現在の元祖長浜屋に戻って、注文は食券を購入するスタイル。といってもメニューはラーメン500円の一種類だけ。替玉だけでなく、替肉なんてのもある。
食券を購入したらコチラの扉から店内へ。
安川が訪れたのは平日の午前11時半くらいなんだけれども、すでに店内は満席状態。全部テーブルだけど基本は相席。
店内に入ると食券買ってるのにオーダーを聞かれるんだけれども、元祖長浜屋のラーメンは好みでカスタマイズできるんです。オーダーの詳細は
【麺の固さ】
ナマ・カタ・フツウ・ヤワ
【油の量】
ベタ・フツウ・ナシ
【ネギ】
ネギオオメ・ネギモリ
他の人の注文を聞いていると「ナシナマネギモリ」とか言ってるんだけれども、かなり高度な呪文のため安川には制御しきれない。なので「普通」の一言で済ませた。なんだかんだで普通最強、全属性を一言で終わらせる最速呪文だからね。
博多のラーメン文化にインパクトを与えた長浜ラーメン
着座してアッというまにラーメン到着。これが元祖長浜ラーメン、全て普通です。
テーブルの上にはラーメンタレ、紅ショウガ、ゴマ、胡椒。とってもシンプル。
まずはスープからと思い周りを伺うもレンゲが見当たらない。ならば!と、丼をリフトしてズズッと啜る。久しぶりに丼から直でスープを飲んだけど、昔はこうだったよね。
そしてお味のほうなのですが、と~っても優しいマイルドな豚骨スープ。ラーメンの汁というより、普通にスープとして食べても美味しい柔らかさ。アッサリなんだけども、深いコクがガシッと底を支えているので薄いとは感じない。程よい塩味が絶妙で、胃に沁みてくるような美味しいスープ。
麺はもちろん極細のストレート麺。
安川は少し柔らかい麺がすきなんだけれども、普通でもプツプツ噛み切る感触があってコシがある。あまり固麺に馴染みのない人は普通で食べてみる事をおすすめする。小麦の味もするし、スープがよく絡んでとっても美味しい。
そして肉、細かくカットされていて脂身は少ない。しっかりとした塩味が付いていて、シンプルなラーメンのアクセントとなっている。
最後にゴマを振りかけると風味がとてもよくなって、最後まで美味しく食べることが出来ました。
屋台文化も健在、福岡屈指のラーメンスポット
なんていうんだろ、とにかくシンプルだけど芯がしっかりしたラーメンなので最後まで飽きがこない味なんだよね。1952年(昭和27年)創業の老舗の味、いまでも多くのファンに愛される長浜ラーメンの名店。シンプルだからこそ様々なカスタマイズに対応できる柔軟性があって、多くの人を惹き付けるんだと思う。
この長浜は他にも屋台発祥のお店が沢山あったり、夜になるとラーメン屋台が立ち並ぶ場所。観光客向けの中洲の屋台だけでなく、ラーメンの本場に足を運んでほしいと思うね。
「元祖長浜屋」
住所:福岡市中央区長浜2-5-38
営業時間:4:00から2:00
定休日:年末年始1週間ほど休業
※この記事は私が訪れた時のものです、現状と異なる場合があります。最新情報、詳細はご自身で確認することをおすすめします。
元祖長浜屋公式サイト⇒http://www.ganso-nagahamaya.co.jp/
最新情報をお届けします
Twitter でハカテンをフォローしよう!
Follow @haka_ten