昭和の時代、駄菓子店には子供のロマンがギッシリ詰まっていた気がするんですよ。
「力丸商店」博多のレトロ駄菓子店
パッと見ただけでは古い歴史ある町だなどと思えない博多の街並みなんですけれども、よ~く目を凝らしてみると所々に昔懐かしい風景が残っていたりして、特に呉服町とか大博町あたりには部分的に昭和の懐かしいレトロが残っています。先日も別件で下呉服町から大博町あたりを歩いていると、なんとも懐かしいお店を発見。昭和二十二年創業「力丸商店」と書かれた看板、子供の頃に通い詰めた昭和の駄菓子店。あまりにも懐かしい店構え、これは立ち寄らないわけには行きませんね。
まるで異邦人になったような感覚
力丸商店の外観、学校が終わると小学生の自転車がたくさん止まっていそう。
店先にあった井戸のポンプ。
訪れたのは博多区の大博町、ここは一部に昔懐かしい町並みが残っていてレトロな建物がちらほら。街歩きに最適な場所でして、この日も何気なく歩いていると目の前にノスタルジックな駄菓子屋さんを発見。特に目印なども無く、普通の街中に建っているので見つけたのは本当に偶然。店先には井戸の手押しポンプなんかも残っていて、とっても素敵なお店です。
創業が昭和二十二年ということなので、戦後すぐの頃から営業していいるお店なのです。
レトロな玩具から駄菓子、カップラーメンまで揃う店内
こんな店を見つけたら中に入らないわけにはいかないでしょう、引き寄せられるように店内へ。お店の中には駄菓子屋らしい玩具や駄菓子が並んでいて、それ以上にインパクトがあったのは地元のお姉さまたちの井戸端会議。余所者が入ってきても全く動じないというか関係ないとばかりに普通に会話をしていて、まるで透明人間にでもなった気分。違う世界に足を踏み入れたような感覚。
駄菓子や景品が当たるくじがずらり
大ブームを巻き起こした六面パズル、ルービックキューブのバッタもんですね。
でました、刺すと刃が引っ込むナイフのおもちゃ
銀玉鉄砲の復刻版、日本製と書いてありますよ。
懐かしいですね、駄菓子屋と言えばくじといっても過言じゃないくらい、子供の頃はムキになってやってましたよ。ここには無かったけれども、スーパーボールのでっかい奴を当てるのに小遣いをどれほどつぎ込んだことか…あとはルービックキューブもどきですね、オリジナルが人気で手に入りにくくなっていて、コピー品で遊んだものです。
中にバネが入ってて刃の部分が引っ込むナイフのおもちゃとか、銀玉鉄砲とか、まだ売ってるんですね。子供の頃に遊んだ懐かしいおもちゃたち。けどね、この銀玉鉄砲の値段が…ね。昔は200円とか300円だった気がするんですけど。
駄菓子だけじゃない本格派のレトロ玩具も
ロボットや怪獣が街を破壊しているジオラマ…カオスだ
非売品と書かれた棚の中にはガメラに出てきた怪獣などの玩具が陳列されてますが、なぜかザクやドムの頭とLINEのキャラクターも
テデロス?聞いたことないなぁ、調べてみると最近のキャラクターなのね。
昭和を彷彿とさせるブリキのおもちゃ
ゲッターロボを発見!すんごく懐かしい、そして日本最初のプラモデルと書かれた原子力潜水艦ノーチラスのプラモデル
駄菓子・玩具と看板に書いてあった通り、駄菓子系の玩具だけでなくプラモデルやソフビモデル、ブリキの玩具なんかも販売されています。一部は非売品になっていて、オリジナルだったら相当貴重なものなんじゃないでしょうか。ガメラは流行りましたからね、子供の頃に何度か映画を見に行きました。
あと気になったのは日本最初のプラモデルの復刻版、ノーチラスという原子力潜水艦のプラモなんだけれども、この潜水艦は世界初の原子力潜水艦でアメリカ軍の攻撃型原子力潜水艦。日本初のプラモデルって、米軍の潜水艦だった事にビックリ。
ガチャやメダルゲームも
店内のガチャガチャ、紙せっけんは懐かしいですね
・・・・・コップに腰掛ける骸骨、しかも光るという事は暗くして使うんだよね。シュールだ
じゃんけんなどのメダルゲーム機
メダルは1枚10円で貸出し、貯めると景品と交換できるようになっています。
メダルで交換できる景品の数々、100枚超えると豪華になっていきます。これ見たら子供はムキになるだろうなぁ
昔から駄菓子屋にはガチャがあったけど、力丸商店のガチャはなかなかの充実度。昔懐かしい紙せっけんのようなものもあれば、コップのフチ子さんのパロディーのような光るコップのフチボーンとかいう骸骨もありました。やってみようかと思ったけど、300円はね…かなり微妙。
テロごっこって…w
懐かしい雰囲気に思わず立ち寄ってしまった駄菓子屋さん、さすがに昔と今とでは変わっている部分も多いけども、基本的に子供が好むものってあまり変わっていないのだなぁと思いつつ店内を見学。菊水サイダーという美味しい炭酸飲料を飲みながら、そとへ出てみると過激なガチャを発見。
昭和の時代は人が寛容でしたからね、こういうネーミングも昭和っぽい。いまなら騒ぐ人が居そうだけども、これくらい許して欲しいもの。
という事で買ってしまいました。
ギュッと握って放置すると袋が膨らんできて
ボン!と音を立てて袋が破裂、なるほどね。
テロごっこに使用するというどっきり爆弾、思わずガチャッてしまいました。けどまあ友達もいない孤独なおじさんですからね、ごっこ遊びする仲間がいるはずもなく、一人で遊んでしまいました。
袋の中には重曹とクエン酸と水が入っていて、強く握ると袋内で反応し二酸化炭素を放出、しばらくすると袋が破裂するという仕組み。爆弾と書いてありますが、ようするに炭酸水なので無害、熱なども発しません。子供用のおもちゃですからね、危険なもののはずが無いか。
本物の駄菓子屋さん
最近はショッピングセンターの中などで今風の駄菓子屋さんが人気なんだけれども、なんか違うんですよね。こういう町の中にある昔ながらの駄菓子屋さんは、年々数を減らしていてとても貴重な存在。少しでも長く存続して欲しいんだけれども、商売としては厳しいんだろうなぁと思います。
あとここで売られている菊水サイダー、炭酸は控えめで優しい甘さ、フルーティーな味わい、美味しいのでおススメです。
歩いていて偶然見つけた、ガイドブックや情報サイトでは絶対に紹介されない街なかに今も残るむかし懐かしい小さなお店、こういう出会いがあるから街歩きは楽しいんですよね。
「力丸商店」
住所:福岡市博多区大博町6-27
※この記事は私が訪問した時のものです、現状と異なる場合があります。最新情報、詳細はご自身で確認することをおすすめします。
力丸商店FBページ⇒https://www.facebook.com/rikimarushouten
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