福岡市中央区舞鶴、今は北天神と呼ばれているエリアにある「親不孝通り」その名が生まれた発祥の地に建つ記念碑。
「親不孝通り」バブル期の福岡天神を代表する繁華街だった通り
安川が来たときはもはや輝きは失われていたんだけど、かつて福岡天神で若者が集まるスポットといえば親不孝通りだったそうです。北天神といわれるエリアにある通りで、かつての賑わいは失われたものの、昭和の繁華街として賑わった面影は今も残っています。
そんな通りに建つ「親不孝通り発祥の地」と彫られた記念碑は、振り子という居酒屋の前に建っています。
かつては多くの若者であふれ、予備校生が数多く通った事から「親のスネをかじって遊ぶ子供⇒親不孝」ということで「親不孝通り」と名付けられた通り。「親不孝通り」ではイメージが良くないという事で「親富孝通り」や「天神万町通り」と名前を変えてみたものの、今は少し寂れた感じが漂う通りになっています。
夜になるとクラブやライブハウス、居酒屋などの飲食店などが点在しているので、かつての賑わいの面影は今も残っているんですけどね。そして現在は再び「親不孝通り」に名前を戻して奮闘中なのだとか。
そんな親不孝通りにある「振子」という居酒屋。
1990年に焼き鳥屋と雑貨屋を隣り合わせで開業したというお店で、雑貨屋にはアンティークな物を沢山扱っていて振り子時計などを売っていました。その後ふたつの店を一つにしてカフェを営み、学生達に大人気、そして居酒屋「振子」として現在に至るそうです。この記事を書いてる時点で57年目の老舗。
よくみると、お店の前になにやら石碑のようなものが建っています。
「親不孝通り発祥の地」と彫られていますね、この店を起点に親不孝通りが発展していったのかな?と思い、お店のホームページを開いてみると
名付け親は、当店の先代オーナーで、店の前に石碑が建っています。
まだ、親不孝通りに何も無かったころ親不孝通りに大きな予備校がありました。当時、喫茶店をしていた関係で予備校生達が、ランチを食べに来ていました。
その予備校生達に「真面目に勉強せずに遊んでばかりで、親のすねかじりしている親不幸な奴ばかり歩いているから親不孝通りやな!」とジョークで言っていたのを予備校生達がいつの間にか使うようになったのが親不孝通りの始まりです。
なるほど、この辺りに大きな予備校があり、その予備校生がたむろしている姿をみたオーナーが、何気なく発した言葉が親不孝通りの由来だったのですね。
通りの名前に歴史あり、予備校生が集まる学生街からディスコが建ちストリートミュージシャンで溢れた歓楽街へと変貌、やがて若者の中心は天神西通りへと移っていき現在に至る。
福岡を指して「修羅の国」といわれますが、天神はとても綺麗で見かけはお行儀のいい街なんです。しかしこの親不孝通りがある北天神に来ると、シャッターと落書きがアチコチにあって修羅っぽい雰囲気を味わえます。Vシネマのいいロケ地になりそう、そんな街並み。
さらに路地へ入っていくと、どこか懐かしい昭和の香りが漂っている場所でもあります。この通りが賑わった時代の「親不孝通り」に名前を戻し、再び脚光を浴びることが出来るのか。要注目ですね。
「親不孝通り発祥の地」
住所:福岡市中央区舞鶴1-8-38(振子)
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