博多の魅力は、何といっても庶民的な下町の風景にあると思うんですよ。現代的なシュッしたオシャレで気取った感じじゃなくて、温かく昔懐かしいレトロな街並みがとても素敵。
「住吉4・5丁目」いかにも下町らしい博多のレトロタウン
キャナルシティ博多がある博多区住吉という場所。開発が進んでも、ここにはまだまだ下町の風情を残す町。特にキャナルシティから南へ下った住吉4丁目と5丁目には、古い民家や昭和の面影を残す商店街が続くレトロタウンが広がっています。ぼくみたいな貧困層の人間としては、綺麗でオシャレな街よりもレトロな下町のほうが落ち着くんですよね。そんなわけで、博多の下町「住吉」をブラブラ歩きながら気になった場所を撮影してみました。
キャナルシティ博多方面から歩いて南へ、大きな通りに出ました。ここを渡った先に見えているレトロな商店街、ここからが住吉4丁目。
大通りの横断中に左方向を見ると、大きな建物が見えています。この道を真っ直ぐ行けば、博多駅に出ます。
この派手なタイル張りのビル。三味線など和楽器の専門店です、歴史を感じる建物です。
近くには、家系ラーメンの人気店「入船食堂」がありました。ランチタイムには行列が出来るお店です。
チョット戻って、さっきの三味線やさんから角を曲がって路地に入ってみましょう。こういう下町は、路地裏こそオモシロい。
いきなりですね、駐車場の向こうに香ばしい昭和臭を放つレトロな家の数々。
路地裏散策をしていると、さっそくお宝発見!
どうですかこの家、昭和30年代とか戦後スグくらいの建物でしょうか。木製のサッシなど、当時の姿をほぼとどめていますよ。空き家になって倒壊の危険がありそうですが、なんとかこういう家を残して生かしていって欲しいところ。
これ中に入ったらどうなってるんだろ?下と真ん中と上、窓が三段になっているように見えますね。
このあたりは歓楽街のようになっているのでしょうか、夜になると賑やかになりそうなテナント群。
続いてまたスゴイの来ましたよコレ、昭和の家です。いつまで見る事が出来るか分かりませんが、昔の家には風情がありますね。一枚物の大きなガラスがとても高価だった時代、二階の窓は木枠のサッシに小さなガラスをいくつも合わせた造り。う~ん、実に興味深い。
壁が落ちて一部内部が見れるようになっていますね。
見どころ満載、全部写真を掲載したいところですが多すぎて無理だ…なんて考えながら歩いていると、またまた素敵な建物。
白い建物の一階、バーなんでしょうか。最近流行ってますもんね、こういう昭和の建物を使ったお店。メニューが貼ってありました。
そして、このバーから続く路地がまた素晴らしい!この道は進まねばなりません、この先がどうなるものか、行けば分るさ。
路地にあったこの建物、コンクリートと木造のハイブリッド。普通の民家だったのでしょうか、それとも商売人の家?詳細は分かりませんが、家と倉庫部分又は家と工場のような造り。なかなか珍しいですよ、こういう家。どういう目的で作られたのか、何か記録が残っていると面白いんですけど。こういう建物に、ちょっとした説明看板建てるだけで良いんですけど。
大正や昭和初期頃の家は文化財になったりしていますけど、そろそろ戦後の建物も評価されていい頃だと思うんですけどね。あと30年もしたら戦後100年を超えますよ、歴史的建造物でしょう。
ここから入っていく路地もまた…下町ですねぇ。
なんじゃこりゃ、これアパートの入り口なんです。なんだろ、専通?というか、こんな少しの接道でアパートって建てられるの?自転車入れるのも一苦労ですよここ。
この家もいいねぇ、格子が入っていて古い古民家感バリバリ。
他にも古い家が沢山あったんですが、さすがに全部掲載しきれませんよ。それくらいレトロな街並みが続いている、魅力的な路地ですね。
そして極め付け、路地の終点がこの鮮魚店。もうね、悶絶しますよ、タマリマセン。
という事で最初に来た商店街に戻ってきました。ふと視線の先に、めっちゃ素敵な建物。隣の建物が解体されたんですね、切られた跡が生々しい。
こういう砂利の路地、昭和30年代「三丁目の夕日」の世界です。
特に意味は無いんだけど、ホストクラブでしょうか。ドラゴンキッドという名前が気になって撮影しちゃいました。
普通の商店と夜の店が混在していて、地域の人たちの生活を感じる事が出来る商店街です。そんな素敵な商店街をさらに歩いて行くと、とつぜん場違いな建物が。
「精華女子高等学校」とかいてあります、こんなところに女子高がありました。
女子高の隣には素敵なうどん屋さん。大江戸というお店、地元で人気のお店です。
「バリヤバ!」関東で言うところの「マジヤバイ!」ですよね、なにがやばいんだろ。
風情ある古い建物が立ち並び、夜の店からうどん屋、女子高まで、なかなかカオスな商店街。ずっと抜けていくと、ここから美野島になります。美野島という地名は、鎌倉時代頃にあった島の名前。博多湾はもっと内陸まで入り込んでいて、ここが島だったんです。
今日は美野島に行く予定は無いので、ここでまたもや路地裏へ。
この立派な建物、今は営業していないように見えますが、商業施設だったようです。こういう下町の特徴的な建物の説明が書かれたガイドブックなんかがあると、街歩きもはかどるんですけど、ちょっとマニアックすぎですかね。
またまたレトロで素敵な家が並んでいました。
おぉっ、何だろこの建物。一見すると神社のように見えますが…
三杉光嶽教の教会でした。どんな宗教なんでしょう、ググっても全く情報がヒットしません。鳥居や注連縄があるので、神道系の宗教なんでしょうか。
続いて見つけたこのビル、和風の家にタイルを張ったんでしょうね。平屋根じゃなくて和風建築で使われる切妻の屋根、外観は洋風のビルで屋根は和風。とても面白いデザイン。
こういう下町の路地裏をゆっくり歩くと、本当に面白い光景に出会えるんですよ。博多駅から比較的近い地域なんですけど、いまだに古い町並みが残ってるんですよね。
商店街の中にあった駐車場も安い、90分100円なので自動車で来ても安心して駐車できます。
この住吉4丁目と5丁目は、本当に博多の人たちの生活を感じることが出来る下町なんです。博多駅にも近いので人も多く住んでいて、様々なお店が雑然と並んでいる感じがたまらなく好きですね。ここに掲載した写真だけでは伝えきれませんが、美味しいグルメのお店も沢山ある庶民的な街なので、都市部に住むならこういう場所がいいなぁと個人的には思います。
また、観光でも地元で愛されている穴場的なグルメがあったりしそうですよね、そんな下町グルメを探しにレトロな街並みを散策してみるのも面白いんじゃないでしょうか。
「住吉4・5丁目、博多下町の街並み」
MAP:福岡市博多区住吉4丁目15-6(入船食堂)
※この記事は私が訪れた時のもので、現況と異なる場合があります。ご了承ください。
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