オリジナルブランド「博多純氷」で知られる製氷会社が、本気でかき氷を作ったら凄かった。
「おいしい氷屋」渡辺通にあるプロかき氷ショップ
ある分野に特化した匠と言われる人が作り出すものは、やはり常人が作り出すソレとは明らかに違う物ですよね。
福岡の唐人町に九州製氷という氷メーカーがありまして、もともとは魚市場で使われる氷を作っていた会社で、今ではバーなんかに美味しい氷を販売したり氷のオブジェ的な作品も制作している創業昭和21年という老舗なのです。そんな氷一筋ウン十年という氷の匠が生み出したオリジナルブランドの氷、「博多純氷」というそうですが、99.9%純粋な氷で不純物を殆ど含まない透明な氷なんだとか。その「博多純氷」を用いて作られた九州製氷の直営店が渡辺通にあると聞いたので、どんなかき氷なのか食べに行ってきました。
お店の名前は「おいしい氷屋」とそのまんまのネーミング、長年培われた匠の技に裏打ちされたプロの氷。楽しみですねぇ。
「おいしい氷屋」博多純氷を使ったかき氷店
天神南駅から渡辺通にでたところ
おいしい氷屋があるのは渡辺通というところ、天神の少し南っかわにある南天神と呼ばれるエリア。地下街から来ると南の端っこあたりに地下鉄の天神南駅があるんだけれども、そこから渡辺通り沿いに出るとあとは一本道。あ、ロフトの向かい側のほうね。
天神の南を流れる新川
通り沿いに真っ直ぐ歩いて行くと、新川という川があり、そのまま渡って渡辺通を真っ直ぐ南へ。
南天神ビルの1階にある「おいしい氷屋」天神南店
ほどなくすると白いビルが見えてきて、南天神ビルと書いてありますね。そのビルの1階、おいしい氷屋がありました。
店頭にドーンと飾られた博多純氷のロゴ
老若男女というか、ほとんど若い女性だらけの「おいしい氷屋」店内
訪れたのはまだ長袖が必要な少し肌寒い季節、しかも平日の15時くらいだったんですけども、店内はほぼ満席状態。かなりの人気っぷり。ダサいオッサン一人で入るには勇気のいる状況ですが、最近はだいぶ度胸がついてきまして怖気づくことなく入店。
まずは注文カウンターでかき氷を注文します。
おいしい氷屋天神南店のメニュー
カウンターにあったメニュー表
かき氷メニューは料金によって3つのカテゴリーに別れています。ドリンクはソフトドリンクとコーヒー系で、かき氷とセットで注文すると100円引きになります。
かき氷メニュー
- 自家製シロップ
- 自家製ミルク
- 苺みるく
- 八女抹茶
- おいしいきなこ
- 豆香洞コーヒーかき氷
- 抹茶マスカルボーネ
- キャラメル&ホイップ
- ヨーグルトベリー
- ほうじ茶モンブラン
- 黒ゴマ杏仁ミルク
- チョコレートスノー
かなり豊富なかき氷メニュー、シンプルなものから創作系まで揃っています。コーヒーのかき氷にかなり引かれたんだけれども、それ以上にホイップクリームが大好物でして、しかもキャラメルとかあったらさ、そりゃアンタもう注文するしかありませんよ。
という事でキャラメル&ホイップを注文。
うめぇっ!かき氷の常識が変わった
キャラメル&ホイップと豆香洞ブレンドのホットコーヒー
注文してしばらくしてやってきたかき氷、もちろんキャラメル&ホイップ。ホットの豆香洞ブレンドコーヒーも一緒に頼んだので、理論上は口の中で豆香洞コーヒーのかき氷も作れるはず。フフフ…抜け目はないのだ、たぶん、メイビー。
この色つや、見た目通りめっちゃくちゃウマい!
溶けないうちに食べなければと、スプーンで最もホイップしている頂点付近から掬い取り、そのまま口の中へアムッと食してみると…うめぇ!このホイップとキャラメルが抜群に美味しい、濃厚、香りが良い、コクがある、上品な甘さ、後味すっきりキレがいい、抜群にうまい。かき氷が恐ろしくきめ細かい見事なパウダーアイス、なのに氷特有のシャリシャリを感じる、そして瞬間で溶けていく。
いや、祭りの縁日で食べるかき氷とは次元が違うというか、かき氷という食べ物に対する常識が吹き飛ぶ美味しさ。
なんかシャリシャリが入っている
しかも氷の中に何かが潜んでいて、これがシャリシャリした食感で凄くいいアクセント。なんだろこれ、スナック系かな?いや、なにかの氷か?とにかく歯に触れたらシャリッという感触を残して砕ける絶妙な硬度の何か。このシャリシャリがすんごくいい仕事してる。
どこを食べても濃厚な味わい、さらに一番下には…
今まで食べたことのあるかき氷はシロップのかかっているところは味が濃いけども、それ以外は普通の氷なんて感じで味のムラがあったんだけど、このかき氷はどこを食べてもシッカリ味がする。しかも一番底には練乳とバニラアイスが仕込んであって、なぜか最後が一番濃厚になるという不思議。
台湾系のかき氷なんかも食べたことがあるけども、あれはチョット味に飽きてくるところがある。けどこのかき氷はキレが良いので飽きがこない。見た目も凄くシンプルで、外見ではなく見えないところに仕込みがあって、さすが匠が作るかき氷、日本的な詫びの世界。派手で豪華でインスタ映え~とか言ってるかき氷とは一線を画す、渋い職人の仕事だね、これは。
外見だけでは伺い知れない拘り
他のブログなんかを読んでいると、一見すると分からないようなところに様々な工夫がされているようです。例えば抹茶マスカルボーネには小豆が仕込んであるという記事があったり、ナッツやクラッカーが仕込んであるという記事があったり、中にはフルーツなんかが最後に隠れていたりするかき氷もあるようです。注文したかき氷の中に一体なにが仕込まれているのか、宝探し的な楽しみもあるかき氷なんです。
あ、そうそう、コーヒーも美味しかったですよ、えぇ…いや、忘れていたわけじゃありません、かき氷が美味しくてつい脇に置いてしまっただけで。そういえば口の中でコーヒー味のかき氷にするのも忘れてしまいましたね、できたかどうか分かりませんが。
「おいしい氷屋 天神南店」
住所:福岡市中央区渡辺通5-14-12南天神ビル1階
営業時間:11:00から19:00(L.O18:30)
定休日:月曜日(祝日の場合翌日)
※この記事は私が訪れた時のものです、現状と異なる場合があります。最新情報、詳細はご自身で確認することをおすすめします。
おいしい氷屋公式サイト⇒http://oishiikoori.com/
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