「自由亭」博多旧市街にあるシブいレトロ食堂で玉子焼き定食ランチ

古き時代の面影を残す歴史の街を歩き、ふと視線の先に見つけたのはレトロな食堂。ひと目見た瞬間に分かる時代を感じさせる町家造り

「この建物、いまも現役なのか……」

さすがに建築当時から同じというワケではないだろうけども、古い建物がそのままの姿を今に留め、そこでは同じように人の営みが続いている。連続する時の流れ、過去と現在、そして未来へと続くリアルな歴史の流れが目の前に存在している。

とまあ大げさな書き出しで始めてみたけれど、要するに街を歩いていたらレトロで素敵なお店があったので、嬉しくなって飛び込んで、とっても美味しい玉子焼きを食べましたというお話。

「自由亭」冷泉町にあるレトロ食堂

自由亭1
自由亭の外観。

櫛田神社からもほど近い冷泉町の街を歩いていると、ふと目の前に現れた歴史を感じさせる町家造りの建物。大正の頃だろうか、それとも昭和初期か、それともさらに古いのか。いずれにせよ相当に古い建物であることは間違いない、圧倒的な存在感を周囲に放っている町家。入口には自由亭という看板があり、暖簾がかかっています。

街歩きをしていてこういう建物に出会う瞬間も楽しみの一つで、中に入れるとなればもうそれはお宝といってもいいでしょう。まさにお宝発見、心が躍る瞬間です。

自由亭2
長屋を横から見た様子。

建物があまりにも立派なので横に回ってみました。どうですかこの存在感、正面から3棟に分かれた典型的な町屋造り。横に窓が無いのは長屋のように連棟で繋がって建てられていたからなんですね、隣の建物を取り壊す際には切り離して外壁材で覆うのです。昔の市街地では、このように建物が繋がって建つのが一般的でした。

自由亭3
裏側はトタンで補強されています。

自由亭4
二階にポツンと取り残された扉。

この時代の町家には物干し台が二階にある建物が多いんですよね、ポツンと取り残されている扉はその名残りでしょうか。レトロな漫画で登場する物干し台から夜空を眺めるシーン、さすがに古すぎて最近は見かけないか。

自由亭5

再び建物の正面に戻り、看板を見ると「本日豚汁定食有ります」の札がかかっている。暖簾もかかっているし間違いない、営業中だ。今日の昼食はココに決めた。

扉を開けて昭和へタイムスリップ

自由亭6
自由亭の店内

引き戸を開けて店内へ、そこは昭和の姿そのままのお店。カウンター席のみ、お酒なども置いてあることから夜がメインのお店なのかもしれない。

自由亭7
ランチのおかず、スズキの南蛮。

自由亭8
ブリのフライ。

自由亭9
カウンターには醤油とソース、七味唐辛子。灰皿が置いてあるのがなんとも……昭和を忠実に再現しています。

店に入り注文をしようと思うのだけど、どこにもメニューが見当たらない。キョロキョロしているとランチはメニューが無く、カウンターに並んでいるおかずを選ぶとご飯と味噌汁が付いてくるとのこと。

ということは日によってメニューが違うという事なのでしょう。この日はスズキの南蛮、ブリのフライ、鯖の塩焼き、そして玉子焼きというラインナップ。目の前にあるスズキの南蛮が凄く美味しそうだったんだけど、それ以上に美味しそうだったのが玉子焼き。

これだ、今日は玉子焼きにしよう。

絶品玉子焼き!しょっぱい派か甘い派か

自由亭10
自由亭の玉子焼き。

注文すると直ぐに出てきた玉子焼き定食、マヨネーズは自分でかけました。大きな玉子焼きに小ぶりな塩サバ、ご飯と味噌汁、そして漬物。めっちゃめちゃ美味しそうです。

自由亭11
見ているだけでニヤけてしまいそうな玉子焼き。

玉子焼きと言えば地方によって味が変わると聞きますよね、砂糖をいれるか塩を入れるか、甘いのとしょっぱいの。主に東日本が甘くて、西日本がしょっぱいと言われるんだけど、福岡は甘い味付けが主流だとか。

はたしてこの玉子焼きはどちらでしょう。ちなみに筆者は断然しょっぱい派、関西は塩を入れます。

自由亭12
見るだけでよだれが出そうなほどなので、まずは一切れ、一口で食べてみます……ん~~ウマい!

自由亭の玉子焼きはしょっぱ派ですね、好みにバッチリストライク。ダシも効いていてすんごく美味しい、こんな美味しい玉子焼きを食べたのは久しぶり。

なんだかんだで玉子焼きが好きなんですよ、もともと。

自由亭13

焼き色がとても綺麗「おふくろの味」と看板に書いてあったけど、それよりもっと洗練されていて「料亭の味」にしてもいいくらい。それくらい塩加減もダシの具合も絶妙で、板前が作った玉子焼きみたいな味。

自由亭14
セットで付いてきた塩サバもウマい!ご飯がススム。

すんごく美味しい玉子焼き、セットで出てきたサバも塩が控えめで鯖の旨みが十分味わえます。味噌汁もダシがいい、じわ~っと美味しい味噌汁。何の事前情報もなく店の外観に引かれて入ってみたんだけど、雰囲気も料理も大当たり、こういう日はなんだか幸せな気分になりますね。

ランチの料金は500円と超絶リーズナブルだし、これは絶対におススメだ。

地元では人気のお店

今回、自由亭を訪れたのが平日の11時45分くらい。食べているとお客さんが続々と入って来たので、地元でも人気のお店のようです。そういえば店に入った時、ケッコウな数のおかずが並んでいましたもんね。

カウンター席だけの小さなお店なので、食べに行くなら早めの時間がおススメ。



「自由亭」
住所:福岡市博多区冷泉町9-2

Googleマップへ

営業時間:11:30から13:30 夜は18:00から(食べログ)
定休日:土曜日・日曜日・祝日

※この記事は私が訪問した時のものです、現状と異なる場合があります。最新情報、詳細はご自身で確認することをおすすめします。

 

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