博多のレトロな下町にある人気の観光スポットは実に興味深い資料館でした。
「博多町家ふるさと館」を写真で紹介、レトロな博多と出会える資料館
古くから交易都市として栄えた博多の街は、各所に古いレトロな街並みが残っています。博多町家ふるさと館がある川端地区もそんなレトロな街並みを残す地域の一つ。博多の鎮守「櫛田神社」の目の前、参道沿いにあり博多の歴史を今に伝える貴重な資料館になっています。
博多町家ふるさと館があるのは、櫛田神社の鳥居から東へ真っ直ぐ続く櫛田表参道沿い。
櫛田神社の鳥居を正面に見て、振り返ると目の前にあります。
明治大正のレトロな博多文化を紹介する「博多町家ふるさと館」は、奥から順に展示棟、明治中期の町屋を移築した町屋棟、みやげ処の3棟からなる資料館。
何度も前を通っていて、ずっと気になっていた場所。なかなか訪れる機会も無かったんだけれども、こういうサイトを始めたのも何かの縁。いよいよ初めての「博多町家ふるさと館」見学、さっそく中へと入っていきましょう。
「展示棟」博多の今と昔を知るレトロ資料館
まずは展示棟へ、入口には観光ガイドの受付がありました。
開館時間の案内と、入場料金の案内。10:00から18:00までやってますが、展示棟は17:30までになっています。入場料は大人200円。
入り口を入るとエントランスがあり、受付で入場料を支払って見学します。博多の観光パンフレットなども豊富にそろっているので、観光のスタート地点に最適な場所ですね。
福岡市内の観光スポットがマーキングされた大きな地図と観光案内パンフレットの数々。
エントランスから資料館に入ると、まず最初に博多の歴史年表がありました。
天神の赤レンガ館が写っている古い写真がありました。今の昭和通りの西中島橋でしょうか、天神方面を映した写真です。福岡城が健在だったころは、ここに桝形門という城門があったそうです。
その下には天神から博多を見た写真。いいなぁ~この風景、今みたいにゴチャッとしていないので美しいですよね。
年表とともに展示されている古い写真を見るだけでも200円払った価値があります。う~ん、この時代の博多を見たかった。そういえば、観光地として有名になるなら100年間なにも変えずに街を保存すればいいと言われていますが、まさにその通りですよね。こんな風景が残っていたら、京都を上回る観光名所間違いなしです。そう考えると、中世の姿そのままに街を残しているヨーロッパの国々はスゴイ。日本が観光で勝てないわけですよ。
天神から博多中洲、アップにしてみました。ね、すごくモダンでカッコいい町並みでしょ。
今現在の博多、その原型となったと言われている豊臣秀吉による「太閤検地」の案内もありました。
そして人形を使ったジオラマの数々。
細かいところまでよくできてます、スゴイですね。
コチラは博多祇園山笠の資料展示コーナー。
説明のボードが展示されていました。
続いてレトロな電話、受話器を取ると博多弁講座みたいなのが流れてたんですが・・・前置きなげ~よ!本編が始まる前に切っちゃいましたw
気になる方は、ぜひ博多町家ふるさと館へ。
明治大正時代の博多を再現したジオラマ。このころの日本の街並みは、和洋折衷で個性的。本当に美しい、よくできているので近くで見てもらいたい展示です。
こういったジオラマや古い写真がふんだんに展示されていて、レトロな博多の街をイメージしながら楽しめます。
続いて覗きからくり。なんと江戸時代からあったそうで、明治時代に入っても大衆の娯楽として大人気だったアトラクション。レンズを覗くと、その先で絵を動かし口上師による説明に合わせて物語の情景が繰り広げられる。
文字で説明すると分かりにくいんだけども、覗いてみるとこんな感じ。この中の絵が語りとともに入れ替わったり動いたりしながら物語が進んでいきます。
覗きからくりの向かい側には、今と昔の博多を写真が数多く展示されていました。
一階部分の見学を終えて、二回へと上がっていきます。
さて、二階に上がってくると、昔使われていた物の展示があります。
そして、ここが二階最大の目玉ですよ、当時の長屋生活を再現したジオラマセット。なんか生活感ありますよね、こうやって展示してくれると当時の生活がイメージしやすい。
さすがに安川もこのセットのような家に住んでいた世代ではないので、懐かしいというよりレトロなジオラマに新鮮な感じを受けます。古き良き時代を再現したセット。僕たちはこの時代から何を失い、何を得たんでしょう。
上を見上げると、2階部分に渡り廊下があったりしてスンゲェかっこいい。古い造りなんだけども、重厚で斬新な屋内。
廊下には壁一面にレトロな道具などがビッシリ展示されていて、奥の部屋では企画展なども開催されています。
いやぁ、凄いね展示棟。もっと沢山の写真を撮ってたんだけども、とても紹介しきれないほど充実した展示内容。これで200円は安いよ、正味のはなし。本当に面白かった。
続いては隣の町家棟へ。こっちは入館無料。
町家を移築復元した「町家棟」と博多の伝統工芸品が揃う「みやげ処」
ここは明治時代の町家を移築復元した部分。当時の姿のまま、忠実に作られています。入口から奥庭までを貫く土間、典型的な町家造り。
この日は博多織の実演を見る事が出来ました。
安川の田舎は京都で、親父の妹夫婦が町家に住んでるんですよね。古い町家に最新の住宅設備が付いていて、不思議な感覚だったけども暮らしやすそうでした。
ちなみに、二階へ行く事は出来ませんでした。
土間を抜けると奥庭。立派な奥庭です。これが無きゃ町家じゃない。
そして最後がみやげ処。
博多の伝統工芸品を中心に、様々な商品が並んでいます。
こういうの良いですね~、自然の素材で作られたものは見ていてホッとします。
とっても綺麗な博多人形。
山笠関連グッズなど、他にも様々なものが所狭しと並んでいました。
「博多ふるさと町家館」温故知新、博多の今と昔を繋ぐ資料館
外から見た以上に展示が充実している展示棟、昔ながらの町家が美しい町家棟、そして博多の様々なアイテムが揃うみやげ処。か~なりのボリュームでしたね。正直言って、これで200円なら来てよかったと胸を張って言える満足度。
特に古い博多の写真を見て現在の博多を歩くと見え方が違ってくるというか、何も知らずに博多を観光するよりも断然たのしくなります。やはり博多の観光をするならぜひ最初に立ち寄ってもらいたい場所ですね。近くに櫛田神社や、少し歩けばキャナルシティ博多、川端商店街。さらに参道を神社と逆へ歩けば福岡大仏で有名な東長寺がある御供所町などなど、観光の拠点に最適な場所でした。
「博多町屋ふるさと館」
住所:福岡市博多区冷泉町6−10
開館時間:10時~18時 (入館は17時30分まで)
入館料:展示棟のみ200円、他は無料
この記事は私が訪れた時のものです、内容が異なっていることがあります。お問い合わせ、詳細・最新情報は、下記リンクから公式サイトで確認することをおすすめします。
「博多町屋」ふるさと館公式サイト⇒http://www.hakatamachiya.com/
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