泡系とんこつスープで一世を風靡し、博多ラーメンを全国、さらには世界へと広げていくリーダーカンパニー。天神大名の本家へ行ってきました。
現在このお店はリニューアルの為休業中、再オープンの時期は不明です。
「博多一幸舎大名本家」クリーミーでコクのある泡系とんこつで博多ラーメンの躍進を支える有名店
博多一幸舎は2004年の創業。比較的新しい店でありながら、泡立つクリーミーな豚骨スープで博多とんこつラーメン人気をけん引し、東京・大阪・京都・岡山からアメリカ、オーストラリア、さらには台湾、シンガポールといったアジア地域へも積極展開する博多ラーメン界を代表する有名店。そんな博多ラーメンのビックカンパニー発祥の地、福岡市中央区大名にある「大名本家」へ。
博多一幸舎が第一号店を出店した福岡大名、「『一』つでも多くの『幸』せ与えられるような、空間、場所『舎』でありたい」との思いから一幸舎と名付けられたお店。創業時の店はすでになく系列店の「博多元勲(鶏魚介)」に移転、現在の大名本家となっています。赤い看板に博多一幸舎の文字、とても目立つ外観。
店頭に貼られたメニュー、ここではつけ麺にも力を入れている模様。
店内はオープンキッチンにテーブルとカウンター席、各席にはIHヒーターが設置されていて熱々のつけ麺を食べる事が出来る。それほど広さはないために休日のランチタイムには行列が出来る人気店。それでも回転が早いために、それほど待たなくていいのがラーメン屋のいい所。安川が訪れたのは平日の午後3時前、アイドルタイムだったからか来店客はいませんでした。
ラーメン屋といえば食券機といってもいいくらい、入店時に食券を買う店が増えた。博多一幸舎も食券制。チャーシュー麺と迷うところだけども、さいきんお腹まわりが気になるので、味玉ラーメンにしておこう。
右下にあるデメキンラーメンって何だろう…と思いググってみると、どうやら映画とのコラボラーメンとのこと。
デメキンとは福岡を舞台にしたヤンキー小説。コミック化されて販売180万部突破、さらに映画化までされた人気作。上の写真は「福岡連合2代目総長 佐田正樹スペシャル ~ファイヤーパターン仕様~」すげぇ名前だw
期間限定メニューだと思われるのだけど、メニュー終了日時が書かれていませんでした。ただキャンペーン期間は2017年12月17日となっていますね、詳しくは下にリンク張っておきます。
博多一幸舎「デメキン」ページ⇒http://www.ikkousha.com/news/1097
食券機に貼られた麺の硬さ表。食券を渡すときに聞かれます。安川は必ず普通で注文するんですよ、なんだかんだで一番バランスがとれていておいしい気がする。
カウンターに通されて、ふと前を見ると…ニンニク!それも一片丸ごとのタイプ。ニンニクを潰すためのクラッシャーが備え付けてあります。これは感動もの、これがある店は絶対当たり、間違いない。さすが一幸舎、わかってるね。あとはゴマ、餃子・ラーメンのタレ、胡椒。
こちらは無着色のショウガと辛子高菜、雷味噌というのが少し気になる。
全席に設置されてるIHヒーター。つけ麺の熱さを自分で加熱して決められる便利な設備。ラーメンには関係ありません。
壁にドーンと貼られた一幸舎のこだわり。ザックリ書くと、スープは豚の頭、背骨、丸骨を骨が崩れるまで強火で煮込み、クリーミーさと骨の味を最大限まで引き出す製法。麺は製麺所を自社で作ってしまうほどのこだわりぶり。タレにはチャーシューの漬け込み肉に魚介をミックス。詳しくは最後に公式サイトのリンクを貼っておくので、そちらをご覧ください。
カメラかたてにキョロキョロしていると、やってきました博多一幸舎大名本家の「味玉ラーメン」。少しタレの色が出てるんでしょうか、茶褐色の豚骨スープに泡系というだけあって乳化した泡がたくさん浮かんでいます。
それではスープから一口…ズズッと飲んでみると「あ~コレコレ!」という豚骨ラーメンの味。安川はもともと豚骨が苦手で、福岡に来てから普通に食べられるようになったんだけども、それがちょうど10数年前の事。一幸舎の人気が爆発していた頃で、泡スープの店がどんどん増えて行ってた時代。
なので安川にとっての豚骨の原点はこの味なんですよ。最近は豚骨の豚臭さを消したマイルド系が多いけども、一幸舎のスープはシッカリ豚の臭みがあります。これが豚骨、うま味成分の一つ。さらに魚介の旨みをタレでミックス。コクがあるのに切れがある、抜群のバランス。
チャーシューは大きくカットされたものが一枚。豚の脂が甘くて、味付けもシッカリ。
煮玉子はカットされていなくて丸ごとひと玉。珍しいですね、半分にカットしてある玉子はよく見かけるんですけども…。
面白いので箸でつまんで持ち上げてみると、中は半熟でブヨブヨした感じ。
少しかじってみると、中は見事な半熟状態。塩気も利いていて、こちらも味はシッカリしている。
自社製麺所で製造しているこだわりの麺、細麺ストレートで、ゆるやかな平打ち。食感はとてもよくてツルツルッと入って来る、普通でもプツプツ感があって美味しい麺。
赤のれん節ちゃんラーメンほどじゃないけども、すこし平たく平打ちされた麺。クリーミーなスープとの相性がいいんです。
スープ、チャーシュー、麺、玉子と味わったところで、やっぱこれを入れないと始まらない。ニンニクをクラッシャーにセットして
うおぉりゃぁ!と握りつぶす。
潰したてのクラッシュニンニク、こいつをかき混ぜてズズッとラーメンを食べると抜群のおいしさ。ほんと豚骨ラーメンにニンニク入れたときの旨さときたら、もう、オジサン辛抱たまらん!
ニンニクでパンチを利かせたラーメンをたいらげて、最後の〆はこの辛子高菜。
一幸舎の辛子高菜は激辛注意とフタに書いてあるので、少なめから試すのがおすすめ。ラーメン屋で激辛と書いてあったら本気で辛いからね、マジで要注意。これは安川の経験から来る危機察知能力の一つ。
辛子高菜を入れてかき混ぜて、少し赤く染まったピリ辛豚骨スープを最後にゆっくり楽しむのが安川流の食べ方。この〆のスープがマジで美味しい、一杯で二度美味しいってやつ。
安川的には無料の辛子高菜が置いてある店は、まず外さないと思ってる。それくらい重要なアイテムなんですよ、この辛子高菜。
やっぱり旨い、安定した王道の博多ラーメン
なんだかんだで王道の味ですよね、美味しい博多ラーメンと言えば一幸舎系のラーメン。やっぱ豚骨なんだから、あの独特の臭みもないと物足りない。最近では魚介豚骨とかチキン豚骨だとか、いろんなバリエーションが出てきて鎬を削っているけども、なんだかんだで安川の原点はココにあるような気がする。
博多一幸舎のラーメンは、シッカリ臭みを残しているけども、それが行きすぎず旨味の一要素としてバランスよく纏まっている。今風のラーメンでも美味しい店が沢山あるけども、一幸舎は原点にして王道、進化の直球ど真ん中をいくラーメンだと思う。福岡以外でも味わえるので、現代博多ラーメンのベーシックというかスタンダードはこの味なんだと思ってもらって間違いない。
安川は関西の出身なんだけども、神戸や大阪にあったひと昔前のナンチャッテ系の博多ラーメンは酷かったからね。まずは一幸舎を食べてみて、それを基準に美味しい店を探すと間違いない。まずは近くの一幸舎へ、本物を味わいに行ってみるべきだね。
「博多一幸舎大名本家」
住所:福岡市中央区大名1-8-4
営業時間:日から木11:00~24:00、金・土・祝前日11:00~翌1:00、ランチ11:00~15:00
※スープ売り切れ次第終了
定休日:年中無休(年末年始を除く)
※この記事は私が訪れた時のものです、現状と異なっている場合があります。最新情報、詳細はご自身で確認することをおすすめします。
博多駅の博多めん街道で食べた時の記事↓
博多一幸舎公式サイト⇒https://www.ikkousha.com/
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