これはもう市文化財級の昭和レトロじゃないでしょうか、博多奈良屋町で見つけた横丁がステキ過ぎる。
博多奈良屋町で見つけた昭和が香るレトロ横丁
そろそろこの年代も文化財にして良いんじゃないでしょうか、あと20年もすれば100年の街並み。安川が子供の頃に見ていた明治・大正の建物と同等になるんですから。ということで今日もぶらぶらと歩いていると、メッチャメチャ素敵な博多レトロな空間を発見しました。どうですか、この見事な横丁。戦後の面影を今に伝える、とっても貴重な横丁ですよ。
他の場所へ行っていたんですけど、この界隈には古い建物も残っていて面白い地区なので、ぶらりと歩いて散策していると…お宝発見!
どうですかこの狭い横丁路地、老舗の醤油屋さんとレトロなビル。横丁入口のビルも強烈に年季が入っていて、昭和臭がプンプンします。てか、偶然写り込んだオッチャンがいい仕事してますね。
窓のサッシの横にタイルが貼られていたり、なかなかモダンな建物。向かって左手のビルなんですけど、とってもレトロで味がありますよね。
向かって右側には「上村醤油店」と書かれた醤油屋さん。看板は年季入ってますけど、ネットで探しても殆ど情報が出てこないんです。ちょっと残念。美味しそうな醤油があったら、試しに買って見たいんだけども。
安川は醤油が大好きで、佐賀や伊万里、福岡でも老舗の醤油をイロイロ楽しんでるんです。おすすめはスッキリした香りのよい醤油なら佐賀市にある佐星醤油の「菊」がいいですね、九州独特の「うまくち」はヤマタカ醤油の「木星」を使ってます。伊万里の西岡醤油も良いんですけど、福岡じゃナカナカ手に入らなくて。凝り始めるとキリがないんですよ醤油って、メーカーによって微妙に味が違うし、普段使いの調味料なので手に入り易さでも変わってきますしね。
醤油の話に脱線しそうなので話を戻して、路地に入ってくるとすんごいレトロ感、見事な横丁。3丁目の夕日とは言わないけども、こち亀くらいの昭和感はあります。道の広さからして、江戸時代の町割りがそのまま残ってるんじゃないでしょうか。
しばらく歩くとドーンとでてきました、見事な木造の建物。間口の感じからして商店だったんじゃないでしょうか。いつ頃の建物でしょう、昭和戦前のような気もするのですが。
しかしこういう狭い路地に入ってくると、広角レンズが欲しくなりますよね。安川は貧乏なので、コンパクトデジタルカメラで何とか頑張ってます。いつの日か「ミラーレス一眼+広角レンズ」くらいにはレベルアップしたいところ。
通り過ぎてから振り返って撮ってみました。見事な建物、よく残っていてくれたもんです。所有者と地域の住民に感謝の気持ちが湧いてきます。古い建物って、残すだけでも簡単じゃないでしょうから。
その隣には、これまた昭和レトロなレストラン…カフェ?とにかく「キッチンあや」がありました。カレー専門店と書かれているので、実はカレーハウスか。
表にメニューが貼られていたんだけども、ケッコウいろんあメニューがあります。カレーはもちろんなんだけど、ギョーザやらもやしの胡麻和えやらポークステーキやら冷奴やらなんやら、居酒屋メニューみたい。酒もあるので、夜は居酒屋っぽくなるんでしょう。お店の中からは楽しそうな声が聞こえていて、地域住民の行きつけみたいなイメージでしょうか。
キッチンあやの向かい側の家、外壁が木でできている見事なくらいレトロな家。一枚物の大きなガラスが高価だった時代、複数のガラスを綺麗に組み合わせて木枠にはめた窓がハイカラで、抜群にオシャレ。
さらに、お隣の建物。玄関や窓の角が丸くアールを描いていて、今では珍しいモダンな建物。外壁タイル、丸みを帯びた独特の窓と扉、昭和がここに残ってます。子供の頃に通った個人病院がこんな建物で印象に残っているんだけども、ここは元々なんだったのでしょう。
ひさしの上に二つの明り取りでしょうか、楕円状の窓。建築当時は最先端を行くオシャレな建物だったのでしょう。いまでも昭和のレトロ建築として、モダンでオシャレですけどね。
さて、そこから更にお隣「うえ村」というおそば屋さん。建物自体は古そうですが、外装は新しく直した感じですね。
外にメニューがありました。玉子丼と狸うどん・そばセットが600円とか、かなりリーズナブルですね。最近は盛り蕎麦で1000円超えるような店も少なくないので、価格もレトロなまま据え置きでしょうか。生そばの持ち帰りも可、こういう店が近所にあるとありがたい。
うえ村の前から入ってきた方向を撮影してみましたんだけども…ね、とってもレトロで雰囲気いいでしょ。
さて、続いてうえ村の隣、これまた古いビル。
これが最後の建物、横丁を抜け隣筋に出て見上げてみると、見事な造りの二階建て。正面玄関の造りと両横の窓、昭和の商店ですよね。力強くて美しい、レトロで武骨だけども素敵な建物です。
二階バルコニーの鉄製手すりが年季を感じさせます、窓のサッシは新しくなってるようですが外観は昔のまま。横に明り取りのようなガラスが埋まってるのも昭和らしい。う~ん、いいなぁこの建物。かなり貴重ですよ、こういう建物は。
この場所は来る前から知っていたわけじゃなくて、何気なく歩いていると偶然見つかった場所。新しい建物が立ち並ぶ何の変哲もない町並みが続く中、時どきこういう場所が残ってるんですよね博多って。だいぶ少なくなってるとは思うんだけども、出来る限り歩いて探していきたいと思います。
「博多奈良屋町レトロな横丁」
場所:福岡市博多区奈良屋町4−11(上村醤油店)
※この記事は私が訪れた時のものです、現状と異なる場合がある事をご了承の上でご覧ください。
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