「下照姫神社」福岡博多の縁結びパワースポット!由緒正しき女神を祀る神社です。

キャナルシティ博多のすぐ近く、こんな所に縁結びのパワースポットがありました!

「下照姫神社」1700年の歴史を誇る由緒正しき博多のパワースポット

縁結びのパワースポットって各地にあるけども、由緒正しいものから取って付けたようなものまで玉石混合、一部では言ったもん勝ちみたいになってますよね。そんな中でキャナルシティ博多の近くにある「下照姫神社」は由緒正しい系。創建された年代は不詳となっていますが、約1700年前には既にあったという記録が残っているそうです。1700年前といえば日本は古墳時代、大和朝廷の時代。もはや神話に片足突っ込んでいるような時代です。

そんな太古の昔から祀られている神社だけに、パワースポットとして半端ない威力を持っていそう。気になる祭神は「下照姫(シタテルヒメ)」なんと出雲大社の祭神である大国主の娘です。

下照姫神社1

場所はキャナルシティ博多のセンターウォーク東側にあるこの通路を真っ直ぐ東へ。写真正面はキャナルシティ博多。神社へは、キャナルシティ博多を背にして歩いて行きます。

下照姫神社2

狭い路地を抜けて大通りに出たら、スグ左手に目指す神社「下照姫神社」があります。

下照姫神社3

社前には神社の由来が掲げられています。小さな神社ですが、とても歴史ある由緒正しき神社。約1700年前には住吉神社の大祭に使われる神輿の頓宮(ご神体を一時的に休ませる場所)として使われていました。

このオッサンに今さら縁だのなんだの言っても手遅れのような気がするんだけれども、ここは気合を入れてお参りしてみましょう。

下照姫神社5

鳥居をくぐると石柱があり、注連縄が渡してあります。九州ではよくみますよね、このスタイル。

向かって左側に書かれているのは「慈雨澍萬象」、字を見る限り恵みの雨が全てを潤すという意味でしょうかね。右側には「瑞光照乾坤」と書かれていて、乾は地を表し、坤は天を表す。瑞光は「めでたいことの兆しを表す光」なので「希望の光が天地を照らす」と勝手に解釈。

下照姫神社6

なんだろ、小さいんだけどドシッと重厚な佇まい、迫力ありますね。この前に立つと身が引き締まります。長い時間と多くの人によって今まで崇められてきた歴史の重みでしょうか、神威(しんい)とでもいうのか神様の威光に充てられたような気持になりました。

下照姫神社7

お社の前から外を見てみます。本当に小さな神社なんだけれども、中に入ってみると物理的な大きさとは関係なく、存在感がとても大く感じられる神社。

下照姫神社9

この本殿がいつ頃建てられたものか記述はありませんでしたが、重厚で細かい所まで作り込まれた立派な本殿です。この地に移ったのは慶長5年と書かれていましたから西暦にすると1600年、関ヶ原合戦の年。建物はもっと新しい感じがしますが…どうなんでしょう。

下照姫神社10

鳥居の手前に旧町名の石碑が建っています。ここは瓦町と呼ばれていた場所で、藩主黒田家が備前の国、現在の岡山から瓦職人を移住させた地区でした。

下照姫神社がもともとどこにあったのか、神社の説明によると「吉聖の森」と書かれていますが分かりませんよね。そこで調べてみると、下照姫神社から住吉神社大祭の神輿が渡る際に、近くにかかる管弦橋という橋で演奏が行われたらしいのです。ということは管弦橋の近くに神社があったと考えられますよね。で、その管弦橋の名前にちなんで管弦町と名づけられた場所があったそうです。地名は現在使われなくなっていますが、旧町名に関連した展示があるという事が判明。行ってみる事にします。

下照姫神社11

その展示がある場所というのが、下照姫神社から「博多駅前通り」を博多駅方面へ行く途中。

下照姫神社12

最初の大きな交差点を渡ってすぐにある「管弦ビル」という名のビル。

下照姫神社13

小さいけれども何かあります、古い地図のようなものが見えますよ。

下照姫神社15

近づいてみると、やっぱり古地図でした。ここに管弦町に関する展示があります。

地図の横には管弦町の説明書き。下照姫神社の事もちゃんと書かれていて、吉祥女社(現在の下照姫神社)と住吉神社を神輿が行き来し、その時に渡った橋が管弦橋と書かれていますね。

下照姫神社17

他にも管弦町時代の写真などが残されていて、上の写真はそのうちの一枚。ちょうどこの前に管弦町という路面電車の電停があったそうです。

下照姫神社18

福岡の全体が描かれた古地図もありました。

下照姫神社19

博多部分をアップしてみると、ちょうど祇園が博多の町の南端部だったようです。現在の博多駅は、博多の外になりますね。

管弦町という地名があったのは、現在の下照姫神社から少し南側。おそらくこの辺りのどこかにあったのでしょう。祭神である下照姫は、もともと島根県の出雲で生まれ鳥取県の東郷町あたりに海路で渡ったそうです。そこで人々に農業の指導をし、薬の知識を与えて、安産のための知恵を授けられたとのこと。なので、安産の神様として敬われています。

ではなぜこの下照姫神社が縁結びの神とされているかというと、もともと吉祥天社として吉祥天が地域の守護神として祀られていたことに由来するようです。

吉祥天は毘沙門天の奥様で、仏教の仏様。富、幸福、豊穣を司っています。日本では仏教と神道が一緒になり、独特の宗教になっていきました。なので寺の中に神社があったり、その逆もあります。神仏習合により神も仏も同じ存在となっていった結果、仏様が神社の祭神になったりしたんです。そして吉祥天は悪縁を切り良縁を結ぶ幸福の神様ですから、下照姫と吉祥天は同じ美しい女神ということで同一視されていたのかもしれませんね。

という事で博多の街中にある縁結びのパワースポット、目立たない神社だけれども中に入ると厳かな雰囲気漂う場所です。カップルも多い場所なので、気になったら立ち寄ってみるのも良いんじゃないでしょうか。



「下照姫神社」
住所:福岡市博多区祇園町8-21

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