福岡天神のど真ん中にある西鉄天神大牟田線の福岡(天神)駅。天神は分かったけど、反対側の終点である大牟田ってどんなところなんだろう。という疑問から始まった大牟田の日帰り旅。そこにはかつて炭鉱の町として栄えた面影と、昭和のままに時間が止まったようなレトロな光景が残っていました。
今回紹介するのは昭和レトロをテーマにした駄菓子バー、大牟田市銀座通り商店街の「銀座通り商店」です。
この記事は、特集記事「【西鉄天神大牟田線】の終点がクッソ面白かった!天神発の大牟田観光ひとり旅」の関連記事です。最下段に特集記事へのリンクがあります。
「銀座通り商店」コッテコテの駄菓子バー
大牟田市の銀座通り商店街。
大牟田駅に到着後、観光案内所のスタッフに聞いてやってきた大牟田市の繁華街。ちょうどここがメインストリートになるであろう、銀座通り商店街というアーケード。祝日の昼13時半ごろだったと記憶しているんだけど、絵にかいたようなシャッターストリートと化しております。
銀座通り商店の外観。
駅前で借りたレンタサイクル、本当なら賑わっていなきゃいけない祝日の商店街。ほとんどの店がシャッターを降し、歩く人すら見かけない静かなアーケード。何も知らない観光客が一人、自転車の音だけがこだまする。何とも寂しいというか、地方の悲哀を感じる光景。
そんな中でひっそりと、シャッターを開けて営業する店があった。その名も「銀座通り商店」…商店街の名前そのまんま。
銀座通り商店の2軒隣にあったテナントの看板。
ふと上を見上げると、気になる看板が目に入りました。ん?こんな所にシリコンバレーがっ!と思って調べてみると、 有明高専サテライトオフィスや教育や経営を学ぶ場として活用されているそうです。高専かぁ…筆者は中卒だからね。あと企業のオフィスも入っているとのこと。
銀座通り商店の入り口。
隣にあったシリコンバレーがとっても気になったんだけど、祝日なので閉まっています。ここは素直に銀座通り商店に入りましょう。
ネットフリックスやスーパーファミコン始めましたという張り紙、そして何よりもチキンソースが気になる。大牟田で作ってるのかな、地元の老舗が作っているご当地ソースなら是非購入したい。実はご当地調味料にハマりつつある今日この頃なのです。
地域の若者のたまり場的な場所
銀座通り商店の店内。
引き戸を開けて中に入ると、どーんと奥に広くなっている細長い店内。中では地元の若者が二組、楽しそうに遊んでおりました。スタッフは一人、なんだか田舎らしいほんわかした雰囲気で癒されます。
こういう所を見ると地方はいいなぁと思うんですよね、とにかく緩い、時間がゆっくり流れてる。
駄菓子コーナー。
お店の一角には駄菓子コーナー。その横にあるゲーム機…これはあれじゃないですか、メダルで遊ぶルーレット。ガッチャンガッチャンと凄い音を立ててメダルを払い出すアレですよ。子供の頃やりましたね、対角線で何マスずれるとか予想しながら、10円玉を握りしめて熱くなったものです。すんごく懐かしい。
壁にはこんな昭和映画のポスターが貼られています。
こちらはスーパーファミコンで遊ぶ少年。
なんだか懐かしいものが店内に沢山飾られていて、中には筆者が生まれる前の物もあります。でもって入り口の張り紙にあったスーファミで遊ぶ少年と、そのうえを見るとファミコンのカセットまであります。
ポスターに描かれた鶴田浩二さんの渋いこと…任侠映画全盛の時代、今見ても面白い作品がありますよね。
銀座通り商店メニュー
銀座通り商店の喫茶メニュー
勝手に入ってきて店内ばかり見回しているのもアレなんで、何か注文しましょう。銀座通り商店は2部制になっていて、昼はカフェ的な感じで夜はバーになるお店のようです。訪れたのは昼なので、ちょうどカフェタイム。
カフェメニューを見たんだけれど、おっぱいパフェというメニューが…やっぱ男の子なら気になりますよね。インスタ映え100%と書いてあるので、調べてみると。
いやいや、これはモロだわ。綺麗な女性スタッフが注文を聞いてきてさ、オッサン一人じゃ頼めないでしょコレ。もうちょっとネタに走ってくれないと、生々しくてドン引きするわ。
続いてジャー坊というキャラクターのまんじゅう。なにこのキャラクターって突っ込むのも飽きた。あ、ゆるきゃらね、ハイハイ。地方の定番。
美味しそうなアイスキャンデー。
ショーケースの中にはカラフルなアイスキャンデーがずらり、これはメッチャ美味しそう。
定番というか見飽きたというか、お約束の「ゆるきゃら」関連のまんじゅうが売られています。地元では有名でも、他から来ると「だからどうした」的な存在なんですよね。
ただこのアイスキャンデーのラインナップはセンスいいですよね、とってもカラフルで美味しそう。思わず「おおっ!」となります。よし、アイスキャンデーをお願いしよう。
ブルーハワイパインがメチャ美味しかった
アイスキャンデーを購入してカウンター席へ。
テーブル席も空いていたけど、なぜだかクセでカウンター席へ。夜は駄菓子バーになるとのことで、システム説明のポップがあります。
読んでみると、飲み放題が一人980円、チャージ料500円で駄菓子食べ放題。延長は30分490円。駄菓子の持ち帰りは禁止。ザックリだけどこんな感じ。随分安いですね。
タコ焼きのポップ。
タコ焼きのポップもありました。お好みの駄菓子を入れて、たこ焼きを作ろう♪18~24個と6個の幅があるのは謎ですが、800円だそうです。
アイスキャンデー「ブルーハワイパイン」250円
なんだか面白い店ですよね、キチッとしてないところも大らかだった昭和の時代っぽくてグッド。そして目の前に置いたのが鮮やかなブルーが美しい、ブルーハワイパイン。
あ~っ…なんだか懐かしい味、そういえばアイスキャンデーなんて久しく食べてない。ブルーハワイの爽やかな味と、缶詰パインみたいな濃厚な甘さのスライスパイン。シャクシャクした食感もいい。美味しいねぇ。
とても居心地が良さそうな店でした
昭和をテーマにした駄菓子バー、昼間はカフェだけど。昭和らしい緩い感じに癒される、とても居心地がいい空間です。あの時代はもっと大らかだったんですよね、いい加減さもある程度許されていたし、何事にも余白がありました。
このお店にも思わず突っ込んでしまうような余白が残っていて、飽きずにキョロキョロしてしまう。たまにはギスギスした都市部を離れて、こういう空気に触れるのもいいもんです。この商店街の近くには本物の昭和レトロも残っているので、観光の際にはぜひ立ち寄ってもらいたい場所。なんだかんだで繁華街は面白い町歩きスポットなのですよ。
という事で思い付きでやって来た大牟田という町、一人旅の様子は特集記事で紹介しています。気になったら最下段のリンクから読んでみてください。
「銀座通り商店」
住所:大牟田市本町1丁目3-17 昭和ビル1F
営業時間:昼(1部)11:00から19:00、夜(2部)20:00から25:00(未定)
※この記事は私が訪れた時のものです、現状と異なる場合があります。最新情報、詳細はご自身で確認することをおすすめします。
銀座通り商店公式サイト⇒http://omuta-re.co.jp/ginza/
大牟田観光の特集記事はこちら↓
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