博多の歓楽街、中洲のど真ん中に今もある辛子明太子発祥の店「ふくや」に行ってきました。
「ふくや 中洲本店」現代風辛子明太子発祥の店、博多土産の王者
博多のお土産で絶大な人気を誇るのがピリッと辛い「明太子」なんだけれども、現在のようなスタイルになったのは1948年のこと、今でも中洲にお店を構える「ふくや」で「味の明太子」として売り出されたのが始まり。それ以前にも似たような食べ物があったようですが、現在のようにタレに付け込んで発酵させたのは「ふくや」が元祖。
ふくや本店があるのは博多というか、九州最大の歓楽街がある博多中洲。その真っ只中にお店があります。昼の中洲はこんな感じですけど、夜になると様々な看板の光で溢れます。
ふくや博多中洲本店のお店がコチラ。重厚感のある堂々とした店構え、安川のような貧乏人がはいるのは勇気がいるけども、ここはビビらず突入しなければ…
辛子明太子をイメージした看板。ここに書かれている昭和二十四年一月十日は、明太子が初めて売り出された日付。この日、日本で初めて現在の辛子明太子が登場しました。
店内に入ると通常の辛子明太子だけでなく、様々な加工食品が売られています。ツナの明太子漬けという「めんツナかんかん」は大ヒット商品の一つ。
博多通りもんはチョット違うけど、ふくやの明太せんべいなるものが売られていました。
こちらはツブチューブといって、チューブタイプの明太子。中にはバターと合わせてあるものもあって、めんたいパスタが簡単に作れたりする優れもの。他にもハバネロ入り明太子のスパイシーなんてのもあるので、辛いのが好きなら試してみるのもいいかも。
他の食材と和えた「あえもの明太子」もすんげぇ美味しいのよ、安川はいか明太子が大好物。
普通の明太子が売られているのは当たり前だけど、なんと!中洲本店限定の明太子も販売されています。見本のパッケージには「ふくや中洲本店 限定明太子」とプリントされています。
明太子発祥の店、その本店、発祥の地で購入した明太子。これはお土産に最適でしょう、ここまで来てでも買う価値はあります。食べてみたいんだけどね、というかハカテンとしては食べなきゃいけないんだろうけども、もうちょっと待って、予算の都合が…
こ…これは試食でしょうか、ショーケースの中にズラリと並んだ辛子明太子の数々。復刻とか見えますね、これはあれですか、字面からみるところの元祖の味という奴ですか。その横には本店限定明太子の文字。
食べたい、食べたい、食べたいんだけれども、実はハカテンのヘンシューチョーとか名乗りながらも、超絶的に小心者の安川。とても食べさせてくださいとはいえず、今回は断念。小心者でケチでダメな男なんですよ僕は。
壁には古い写真なんかも飾られていて、辛子明太子発祥の地らしいというか、そんな演出もバッチリ。
復刻明太子や限定明太子、いつの日か必ずレビュー書きたい、いや書かねばならない。限定明太子くらい余裕で買えるくらいの、そんな男に必ずなってやるのだ!という決意を胸に、ふくや中洲本店を後にする安川。熱い潮が胸の奥から吹き上げてくるような感覚を覚えつつも、40過ぎてこれかよ…なんて自分の現状を情けなく思う自分も居たりして、なんともほろ苦いレポートとなりました。
辛子明太子はもっと昔からあった説
ウィキペディアによると、辛子明太子のような食べ物は明治時代くらいからあったようなんですよね。現在のような丸ごと漬け込むタイプになる前は、明太卵漬というスケトウダラの卵巣を唐辛子で漬けたものはあったそうです。日本領となっていた朝鮮半島で樋口という日本人が初めて売り出したそうなのですが、今のような発酵させる漬け込みではなかったようです。
明太卵漬を更に工夫して現在のスタイルを確立し、販売を開始したのが「ふくや」の川原俊夫という人。なので今現在、博多などで売られている僕たちが目にして食べている辛子明太子はこの「ふくや」が発祥。
普通の「たらこ」も美味しいんだけれども、辛子明太子は強烈な美味しさがありますよね。福岡に来て10年くらいにはなるんだけれども、ご飯のお供はやっぱ辛子明太子が最強。博多のお土産に発祥の店で買う限定明太子、中洲のふくや、明太子のうんちくを語るなら絶対に外せないお店ですね。
「ふくや中洲本店」
住所:福岡市博多区中洲2-6-10
営業時間:平日8:30から24:00、日祝9:00から19:00
店休日:年末年始
※この記事は私が訪れた時のものです、現状と異なる場合があります。最新情報、詳細はご自身で確認することをおすすめします。
ふくや公式サイト⇒ https://www.fukuya.com/
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