多くの問題を解決出来るかもしれないという可能性を秘めた醤油とソースのハイブリッド調味料、その名も「ソーゆ」という商品が売られていました。
博多の老舗醤油メーカー「カクダイ醤油」
カクダイ醤油の蔵元である株式会社太田屋醤油店は明治元年(1872年)に創業したという百五十年近い歴史を持つ醤油醸造所、歴史と共に現代まで受け継がれてきた「しょうゆ醸造用木樽」を使用した伝統の味を守り続ける老舗醤油蔵。そんな伝統の老舗から博多っ子ですらあんまり知らないマイナーご当地グルメ、ソースと醤油のハイブリッド調味料である「ソーゆ」が販売されています。
博多区美野島にあるカクダイ醤油の社屋
食を愛する人々の中で長く議論されてきた「ソースか醤油か問題」は、それぞれの支持者が対立し、長きにわたって論争を繰り広げ、その溝は埋まるどころか一層深まり、終わりの見えない泥沼に突入しつつある現在。「ソーゆ」は問題解決の決定打になり得るのか、購入してきました。
ソースか醤油で迷ったら「ソーゆ」ですよ。
カクダイ醤油のハイブリッド調味料「ソーゆ」
文字どおり「ソース」か「しょうゆ」で迷ったら、ソースと醤油のハイブリッド調味料である「ソーゆ」を使えばいいじゃん!という画期的なアイテム。いやはや、脱帽しました。
確かにそうですよね、この「ソース派」vs「しょうゆ原理主義者」の戦いは中々終わりを見せません。カレー、焼きうどん、目玉焼きにアジフライやシュウマイまで、中には塩やら辛子醤油などという派閥まで現れての乱戦状態。そんな冷戦後の秩序崩壊による世界の混乱にも似た不毛な戦いを、一撃で終わらせるかもしれない画期的な調味料が「ソーゆ」なのです。しょうゆかソースか?それなら「ソーゆ」使っとけよ、どっちの顔も立つだろう?まさに反則級、両方使っちゃえという乱暴すぎる妥協点。凄いですねぇ。
ラベルに書かれた使用方法、新しい調味料だけにイロイロ書かれています。
使用方法が書かれていますけど、目玉焼き、ハム、ソーセージ、フライ物、キャベツにかけるだけ。あるいは焼きそばや焼うどんなんかに使ってみると、美味しいですよという事。実際に焼うどんには合います、カツオ節との相性も抜群。
原材料などが表示されているラベル、工場は太宰府市にあるんですね。
醤油をベースにソースの材料である野菜や果実(トマト、りんご、玉ねぎその他)がぶっこまれているまさにハイブリッドというか醤油とソースの融合というべき調味料。
カレーにかけてみた
カレーにあうのは醤油かソースか…ソーゆならどうよ?
最初はまずそのままスプーンで一口、味を確認してみると最初にグッとくるのは醤油の味。塩気が来て醤油の香りが来て、後からソースの味が追いかけてくるような感じ。ではそれを実際に料理にかけるとどうなるか、ソースvs醤油論争の中でも激しい戦いが繰り広げられているカレーで試してみました。
沢山かかっているところを掬って食べてみる…と
筆者は圧倒的に醤油、しょうゆ原理主義者でなんでも醤油味にしてしまいます。そしてアンチウスターソース派だったりします。なんせ原理主義者ですから。
「カレーにソースなど邪道!」と言い切っていたんですが、ソーゆをかけるとあら不思議。
これうめぇ!
ソーゆはキレとコクのバランスがいい
カレーにかけてみると、食べた瞬間は醤油。醤油をカレーにかけると味がキュッと締まってキレが良くなるんです。今回もスッキリキレのいいカレーになったので、最初は醤油をかけたカレーの味。そこからジワーッとソース独特の甘みとコクが出くる。醤油の味はエッジが効いてますからね、かなり角が立つので最初にグッときて、その後に柔らかいソースが出てきたんでしょう。これなら問題ありません、普通に美味しい。長かったソース派としょうゆ原理主義者の戦いも、お互いの妥協点を見出した感じ。
焼きそばや焼うどんに使うには単独だと少し味がアッサリしすぎる感があるので、かつお節やイカ粉、練り物系などを使って旨みとコクをプラスすると更に完成度が高くなること間違いなし。意外と使い勝手のいい調味料でした。
「ソーゆ」
製造元:太田屋醤油店
購入場所:大丸福岡天神店地下1階
※この記事は私が訪れた時のものです、最新情報・詳細はご自身で確認することをおすすめします。
太田屋醤油店(カクダイ醤油)公式サイト⇒http://kakudai-soy-sauce.com/
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