地鶏とブランド鶏というのは大きな違いがあって、地鶏は明確な基準のある鶏肉の品質を保証する規格。品種や飼育方法などに厳しい基準が設けられていて、美味しい鶏肉の判断基準として、また、代名詞として定着しています。そんな地鶏の中でも歴史が古く、全国的に有名な地鶏といえば「名古屋コーチン」という品種。誰もが一度は名前を聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
今回お邪魔するのは博多駅の地下、博多一番街にある「鶏三和」というお店。なんと明治三十三年に養鶏用飼料メーカーとして創業し、昭和8年には東洋一とも言われた養鶏場を建設して名古屋コーチンなどの飼育を行ったという養鶏業の老舗。
鶏三和は鶏を知り尽くした老舗が営む、名古屋コーチンが食べられるレストランなのです。
「鶏三和」博多駅で食べる名古屋コーチン
鶏三和博多1番街店の外観。
福岡に鶏三和のレストランが出店するのは、ここ博多1番街が初。美味しい名古屋コーチンが食べられるとあって、昼2時を過ぎてもほぼ満席状態。
店頭に並ぶテイクアウトの唐揚げ。
鶏そぼろ弁当や焼き鳥弁当、から揚げ弁当など美味しそうな弁当も販売されています。
プリンを始めとしたスイーツもありました。
他にも名古屋コーチンを使用した各種加工食品が販売されています。
店頭にはテイクアウト商品がたくさん販売されていて、つくねやから揚げ、手羽先、弁当、真空パックなどの加工食品も充実。レストランとしてだけでなく、物販店としてもかなりの品揃えですね。
じっくりと見ていきたいところだけど、今日は買い物ではなくご飯を食べに来たのです。後ろ髪惹かれながら店内へ。
鶏三和の店内。
店内に飾られた古い写真、創業時の集合写真もあります。
店内に入ると対面式のカウンター席、壁沿いにはテーブル席が配置されています。創業時の写真などが壁に掛けられ、歴史の重みを感じますね。
鶏三和博多1番街店のメニュー
鶏三和博多1番街店のメニュー表。
メニューは親子丼がメイン、ソバや唐揚とのセットが豊富にあります。鶏の種類は名古屋コーチンと天草大王の2種類があります。親子丼いがいには鶏かつ丼、こちらも同じようにソバや唐揚とのセット。
鶏まぶし膳が気になったんだけど、こちらは15時以降のメニューとのこと。来店したのは14時すぎ…残念。
名古屋コーチンの親子丼
名古屋コーチン親子丼、しお麹唐揚セット。
気を取りなおしてメニューとにらめっこ、鶏かつ丼と迷った末に、名古屋コーチンの親子丼としお麹唐揚のセットにしました。ツクネというか肉団子が一個ついてるんだけど、これは梅干しにすることも出来ます。
玉子がとろりと半熟状態。
タレがごはんにシッカリかかっています。
ちょっと玉子が破けてご飯が見えているけど、半熟とろとろ玉子に鶏肉が凄く美味しそう。ひとくち食べてみると、名古屋発祥だからなのか味付けはキツめ。濃い味付けです。
とろっとした玉子は食感が良いですね。鶏肉はプリッとして旨みは普通、親子丼なら親鶏のコリコリした感じも好きなんだけど、鶏三和の親子丼は柔らかい肉。
しお麹唐揚。
続いて唐揚げ、塩麹だけにあっさりとした味。鶏の旨みが引き立つ唐揚で、ムネ肉っぽいのとモモ肉の2種類が一個ずつ計2個。凄く柔らかくて、美味しい唐揚です。
肉団子は甘辛タレで、コクのある美味しい一品。
ツクネ入り、じわっと沁みる鶏だしスープ。
これといったインパクトはありませんが、食感、濃いめの味付け、鳥のうま味、唐揚げやスープなど、とてもバランスよく纏まっていて美味しい親子丼でした。
名古屋コーチンなんて普段は殆ど食べませんからね、こういうお店で手軽に食べられるのはありがたいことです。
やっぱり地鶏、美味しいね。
なんだかんだで地鶏はやっぱり美味しいですよ、しかも全国に名をとどろかせる名古屋コーチンですからね。とても上品な味の鶏肉でした。ちなみに福岡にも「はかた地鶏」という地鶏が飼育されていて、川端に専門料理店があります。
こちら「「福栄組合 博多川端店」はかた地鶏専門店の『ひつまぶし丼』」でレポートしてます。
次回は親子丼ではなくて、ギュッと味が濃縮される焼きで食べたいですね。食べ逃した「鶏ひつまぶし膳」がとても気になる、いつか食べにきますよ。I shall return……
「鶏三和 博多一番街店」
住所:福岡市博多区博多駅中央街1-1 地下1階
営業時間:11:00から21:00
※この記事は私が訪問した時のものです、現状と異なる場合があります。最新情報、詳細はご自身で確認することをおすすめします。
鶏三和公式サイト⇒https://www.sanwa-grp.co.jp/
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