ラーメンのようでうどんのようで、どこにでもありそうなんだけど、どこか違う。そんなとっても新しい麺を食べてきました。
「麺を喰らう」の”元祖博多うっど~ん”はセルフうどんっぽいけどチョット違う
博多に新しいB級グルメが誕生したという噂を聞きつけ、博多区博多駅前にある「麺を喰らう」というお店に行ってきました。このお店はあの元祖泡系博多ラーメンで有名な一幸舎が手掛ける新業態。製麺屋慶史の直営店として誕生したお店。製麺屋慶史とは一幸舎が運営する製麺所で、一幸舎以外にも麺を供給する実力派。
麺を知り尽くした麺のプロが営む新しい麺料理、これはとっても楽しみなのです。
お店があるのは博多駅前3丁目、博多駅から西方向。歩くこと数分の路地、黄色と黒の目立つ看板が目印。入口と出口が別々になっているチョット変わった店構え。
入口にセルフ方式の注文の流れを説明したプレートがあります。こうやって読むと分かりにくいかもしれないけど、セルフうどんの流れと一緒です。
まずはこの入り口から入って、中にあるお盆を取ります。
続いて「汁あり」か「汁なし」、それぞれ1玉と2玉、お好みの麺を選んで用意されている札をお盆に乗せます。
説明によると、1玉でラーメンの麺1.5玉分だそうです。
麺の量と汁のありなしを選んで札を渡して注文すると、ここからはセルフうどんと同じ。かしわおにぎりや天ぷらが並んでいるので、好みで小皿に取ります。
おぉ~美味しそう、この日あったのは半熟味玉天、ちくわ天、キス天、とり天、各100円。
なんと無料の天ぷらも用意されていました。天かすかと思いきや、これゴボウ天ですよ。
具の肉を追加注文することも可能。
美味しそうな玉子天ととり天を皿に乗っけて、注文した麺は汁ありの小。麺を受け取ったら会計を済ませ客席へと移動します。
客席は対面のカウンター。出口のところ、端っこにテーブルがありました。
客席にドーンと貼り出された元祖博多うっどーんの説明書き。鶏ガラといりこを使ったツユに醤油ベースのカエシを合わせたスープ。これは美味しそうですよ、日本人の好みにドンピシャ、明らかに狙ってますね。
他に食べ放題のセルフコーナーが用意されていて、この日は自家製キムチと右端はオニオンスライス。
セルフコーナーには汁なし用でしょうか、マヨネーズや振りかけのような調味料も用意されています。雷みそは一幸舎にもある激辛味噌ですね。
カウンターには味が薄い時に入れる麺ダレ、汁なし用のリンゴ酢、ラー油、塩と一味唐辛子、胡椒がありました。かなり好みで味を調整できそうです。
カウンターの目隠しにはトッピングのバリエーションが例示されていて、これを参考にしてみると美味しそうですね。
そしてコチラが安川のお昼ご飯。汁あり小、半熟味玉天、とり天、無料のごぼう天、無料のオニオンスライス。
メインの元祖博多うっど~ん。見た目は醤油ラーメンのように脂が浮いてるんだけど、ネギと肉とアゲが入っていて肉うどんのようにも見える。
どんな味か一口スープを飲んでみると…じわ~っと沁みてくる優しい甘辛醤油ベースの味。これは美味しい、とっても優しい味。なんて言えばいいんだろ、ラーメンのような鶏ガラのシッカリした味の強さというか、コクがあるんだけれども、風味は蕎麦ツユみたいに醤油の利いた和風のダシなんだよね。そこへ肉うどんのような甘辛い味が加わって、滋味系のソフトな味わいなんだけれども、とても複雑な味。鶏南蛮系の蕎麦ツユに肉うどんみたいな、うまく表現できないんだけど間違いなく和風味。とりあえず文句なく美味しい。
続いて麺を食べてみると、これは”うどん”だ。それも平打ちのうどん。モッチリツルッとしていてピロピロ感がとってもいいね、安川は平打ちうどん大好きなんですよ。きしめんも好きだしね。
いろいろ調味料があるので、せっかくだから味で遊んでみようと思い、カウンターにあったラー油を入れてみました。
ピリッときて少しゴマの香りが混ざり、チョット中華によったか?と思ったけど、やはり和風。なんていうんだろ、和風ラーメンみたいになった。これはこれで美味しい。
具の肉はもはや様式美、肉うどんに入ってる甘辛く煮た牛肉。これが外れなわけがない、コクのあるシッカリしたスープによく合う。うまいです。
一緒に入っていた揚げもスープをよく吸っていて、細く刻んであるので邪魔にならず美味しかった。
ちょっと箸休めにセルフコーナーの惣菜からオニオンスライス。カツオとゴマがまぶしてあって、醤油ベースで和風の味付け。簡単そうに見えるシンプルな惣菜だけれども、これが侮れない、すんげぇ美味しいの。
安川はゆで卵が大好きで、玉子の天ぷらは我慢できずにパクッと何も付けずに食べてしまいました。程よい塩気があって、とっても美味しかった。そして何と言ってもとり天。食べごたえのある大きさで、柔らかくてジューシー。
とり天は好きでよく食べるんだけど、このとり天は今まで食べた中でも上位にランクインできるくらい。無料のごぼう天も普通に美味しい。
パパっと撮影したあとは、もう無言でズルズル、ズルズル。汁も胃に優しいというか、じわ~っと沁みてくる感じで優しい味わい。醤油ラーメンのようで蕎麦ツユで食べる肉うどんのようで、いろいろ混じり合った味ではあるんだけれども、オリジナリティがあってとても美味しい麺でした。
こういうのをB級グルメっていうんだろうね、特別高価な材料を使ったわけでもなく無理やりコンセプトなんて意味を持たせたわけでもなく、ごくありふれた料理でありながら、他とはチョット違う工夫がなされたオリジナルで庶民的な料理。
汁なし食べてきました!紹介記事↓
「元祖博多うっど~ん 麺を喰らう 麺ショップ本店」
住所:福岡市博多区博多駅前3-9-12
営業時間:11:00から16:00(変更の可能性アリ)
定休日:日曜日
※この記事は私が訪れた時のものです、現状と異なる場合があります。最新情報、詳細はご自身で確認することをおすすめします。
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