「楽水園」は博多中心部にある休憩スポット!静かで素敵な日本庭園

古き良き博多商人の「粋」を感じる素敵な日本庭園、ビルに囲まれた静かなオアシス。街歩きで疲れたら、緑豊かで静かな庭園で一休み。

「楽水園」福岡博多の街中に静かに佇む日本庭園

博多区住吉、住吉神社やキャナルシティ博多のすぐ近く、ビルの合間にとっても素敵な日本庭園があります。「楽水園」と名付けられたこの庭園は、明治39年に博多商人「下澤 善右衛門 親正(しもざわ ぜんえもん ちかまさ)」が別荘を建てた跡地。楽水とは親正の雅号(がごう)です。
※雅号とは、文人・画家・書家などが、本名以外につける風雅な名前。

戦後は旅館「楽水荘」として使用され、平成7年に福岡市が日本庭園を整備して開園。「楽水園」と名付けられたこの場所は、美しい博多塀に囲まれ、街なかに映える緑のオアシス。コンパクトなスペースに博多商人の「粋」を詰め込んだ、とっても美しい庭園。

楽水園の見事な茶室と純和風の茶庭、心が落ち着きますねぇ

楽水園1

博多の街なかを歩いていると、突然目の前に現れる博多塀と緑の空間。周りには近代的な建物、ここは昔の姿のまま時間が止まっているような場所。

楽水園2

博多塀とは豊臣秀吉が「太閤町割り」による戦後復興を行った際、戦火による焼石や瓦などの瓦礫を粘度で固めて作られた塀。

楽水園3

門の先に続く、美しい石畳の通路。

楽水園4

楽水園の説明が書かれています。開園時間は9時から17時、休演日は毎週火曜日と年末年始の12月29日から1月1日。火曜日が休日の場合は開園し、翌日が休園日となる。

楽水園5

門をくぐって通路を進み、茶室と庭園の入り口にある管理棟。ここで入園料100円を支払い庭園へ。300円で抹茶を味わうこともでき、鯉のエサも売られています。

楽水園6

管理棟で入園料を支払い、庭園へ入っていきます。

楽水園7

庭園に入ってすぐの所にあった水琴窟の案内。

楽水園8

水琴窟の案内板、水琴窟の仕組みと楽しみ方が書かれています。

水琴窟とは地中に小さな穴の開いた甕を埋め、水を流すと水滴が甕の中に落ちて音を反響させる発音装置。とのこと。

楽水園9

柵の切れ間から庭へ入っていくと、水琴窟がありました。

柄杓で水を流して少し待つと、落ちる水滴に合わせて独特の金属音が混じったような音が聞こえてきます。横には蚊取り線香がありますね、各所に設置してあるので蚊の被害はかなり軽減されています。

楽水園10

茶室の中庭、手入れが行き届いていて静かな空間。

楽水園11

水琴窟があった中庭から通路に戻り、池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)の日本庭園へ。
※池泉回遊式とは、江戸時代に発達した日本庭園の一様式。池とその周囲を巡る通路を中心に作られた庭園。

楽水園12

なるほど、池を中心に通路が巡り、その周りに植えられた木々や草花がとても綺麗です。

楽水園13

池に架けられた橋を渡っていると、人の気配を感じたのか鯉が集まってきました。エサを買ってくればよかったかなぁ。

楽水園14

池の周りをぐるりと歩いていきます。

楽水園15

庭園に造られた滝。とっても風流、街なかなのにとても静かで、滝の音が涼し気です。池の周りにベンチが設置されているので、デートで利用するのもおススメ。ここなら二人きりで、ゆっくりと会話を楽しむことが出来る。

楽水園16

野立ても出来るように、池の周りは少し広くなった場所もあります。楽水園の隣を見るとビルがそびえていて、都市の中心部にこんな場所があるなんて不思議な感覚だよね。

楽水園17

緑の屋根の下、気持ちよさそうに鯉が泳いでいます。

楽水園18

日本庭園側から、茶室と中庭の様子。派手さのない質素な庭園、物足りなくもあるのだけれども、その足りなさを美しく感じるのが「詫び」の感覚なのでしょうか。人の手でしっかりと整備された庭と自然の木との調和が美しいですよね。

楽水園の地図:楽水園公式サイトより引用

庭園の茶室には綺麗に手入れされたトイレも完備されていて、少しゆっくり休憩したいときや、大切な人と静かに時間を過ごしたい時には最高の場所じゃないでしょうか。

あまり広くない庭園ですけど、日本庭園の美しさがギュッと凝縮したような場所。

楽水園19

一通り見て回ったので出口へ…この通路、博多塀が本当にきれい。なので思わず撮影。

楽水園20

門から出ると、目の前に楽水園用の駐車場がありました。駐車場の奥に木が生い茂っているのは住吉神社。

楽水園21

駐車料金は一日一回300円、異常な安さ!

というか、福岡は地方都市なので、東京どころか大阪よりもはるかに駐車料金も安く車も少ないんです。東京では街の中心部で仕事以外の運転なんて、考えられませんよね。

しかし、福岡は中心部も普通に自動車で行けたりします。これが地方のいいところ。

住吉神社やキャナルシティ博多のすぐ近く。

楽水園は博多のマンションやビルが立ち並ぶ中に、突然現れるオアシスのような日本庭園。さほど広くないので、ただ見るだけならあっという間に見終わります。けど、この広さがちょうど良いんです。ぱっと見て全景を楽しめる、日本庭園の美しさが小さく綺麗にまとまった庭園。

キャナルシティ博多から歩いて数分の距離なので、近くに来たらチョット立ち寄ってみるのも良いかもしれません。

以上、楽水園に行ってきた!観光レポートでした。



「楽水園」

住所:福岡市博多区住吉2丁目10−7

Googleマップへ

開園時間:9:00から17:00

休園日:毎週火曜日 (当該日が休日の場合は、その翌日)年末年始12月29日から1月1日

この記事は私が訪れた時のものです。楽水園の詳細、最新情報やお問い合わせなどは下記リンクから、公式サイトをご覧ください。

楽水園公式サイト⇒http://rakusuien.net/

 

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