博多の川端商店街、櫛田神社の近くで見かけた「元祖水炊きラーメン」ののぼり。気になったので食べてきました。
「井戸端」の元祖水炊きラーメンで博多ランチ
博多から地下鉄で中洲川端へ。最近は博多の歴史に凝っていて、鎮西探題という鎌倉時代に置かれた統治機関があるんだけれども、そこで行われた合戦などに興味を持ってしまったわけです。六波羅探題というのは歴史の教科書で習ったことがあるけども、鎮西探題とはなんぞや?と思い調べてみると、鎌倉幕府が九州統治と貿易港博多を管理し防衛するために置いたお役所。探題は全国で2ヵ所、京都六波羅と筑前博多にしか置かれなかった役所で、軍事と政治を司り現地での決済間も持った総督府みたいな位置づけだったみたいです。この事から鎌倉幕府が博多を重要視して事が良く分かりますね。
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で、その鎮西探題というのが博多の櫛田神社の近くにあったために川端から櫛田神社あたりを歩いていると、気になるのぼりを発見。「元祖水炊きラーメン」と書かれていれていて、ちょうどお腹も空いていたので立ち寄ってみました。
櫛田神社近くのランチスポット、一人水炊きもあります
「元祖水炊きラーメン」のほかにも水炊き、もつ鍋と博多のご当地グルメをもアピールしている
元祖水炊きラーメンと書かれたのぼり、もつ鍋や水炊きと書かれた看板が目に付く「井戸端」の外観。博多でもなかなか一人で水炊きを楽しめる店は少ないんだけれども、ここは「水炊き定食」が用意されていて、本格的な鍋じゃないけどひとりで水炊きを食べることが出来ます。
店頭に飾られた井戸端弁当のディスプレイとメニュー。
どうやら井戸端は居酒屋みたいですね。居酒屋のランチは美味しいとよく聞くので、水炊きラーメンがどんな料理なのか興味津々。
コッテコテの居酒屋感が懐かしいというか、郷愁を誘うというか、オジサン好みの店内。
初めての店で事前のリサーチも何もなし、若干緊張しながらドアを開けて店内へ…入った瞬間に感じたのは「懐かしさ」なんという昭和、レトロな雰囲気で過去に来たことがあるんじゃないかと錯覚するような居酒屋です。
お店は靴を脱いで上がるタイプ、入口に靴箱があります。テーブルは掘りごたつになっているようですね、カウンターも足元は掘りごたつのように掘られています。
本日のおススメ!これは夜の居酒屋用でしょうね、岩カキってあの巨大なカキですよね、美味しそうだ。
夜の居酒屋用だと思うんだけれども、本日のおススメが吊るされておりました。
井戸端のランチメニュー
メニューの一番上にお目当ての「元祖水炊きラーメン」
洋食風の牛タン赤ワイン煮なんてメニューも
水炊きと双璧をなす博多名物の鍋といえばもつ鍋、もつチャンポンもあります。
季節限定で食べられる「ごまさば刺身定食」もありました。
井戸端ランチメニューのラインナップ
- 元祖水炊きラーメン
- 水炊き定食
- もつ定食
- 牛タン赤ワイン煮
- 井戸端弁当
- 海鮮丼
- とりそぼろ丼
- もつチャンポン
- いか月見丼
- ごまさば刺身定食(季節限定)
- ごまあじ刺身定食
- さばの塩焼き定食
水炊き、もつ、ごまさばといった博多名物がワンストップで食べられる、なかなか貴重なお店ですよココ。
井戸端の元祖水炊きラーメン
野菜とキノコたっぷりの元祖水炊きラーメン
カウンターに着座してメニューを見ていると「水炊き定食」を頼みたくなったんだけれども、この後まだまだ歩くしね、さすがに鍋は重過ぎる。サクッとライトに水炊きを楽しみたい時に、ラーメンになっているのは有り難い。という事で水炊きラーメンを注文、待つこと数分でやってきました。
右側に見えてる緑色は柚子胡椒で、そのうえにある茶色い液体はポン酢です。
ほどよく脂が浮いて、少し濁った色。美味しそうな鶏スープ。
見た目はどこからどう見ても水炊きスープ、少し白く濁って程よく脂が浮いている。ひとくち味わってみると、けっこう酸味が強い。これはアレですね、最初からポン酢が入っています。リアルに鍋を食べたときのスープを再現しているのでしょうか、鍋だとポン酢入れるもんね。鍋の取り皿に入れたスープを飲むのが好きな人にはたまらないはず。
最初に酸味が来て、その後にジワ~っと鶏の旨みが沁みてきます。ポン酢を入れずに塩で味を整えた水炊きスープが好きな人にはチョット違和感あるかも、ここは好みが別れるところ。
麺は細麺のストレート、博多でよく見る麺です
それほど柔らかくは感じなかったけど、カタが好きな人には少し柔いかも。
中からは細めのストレート麺が出てきました。スープに酸味があるのでキレがよく、この細さでも十分美味しく食べられます。
とろっとろに煮込まれた鶏肉が圧巻の美味しさ。
水炊きのメインはスープだろうという人もいるかもしれないけど、やっぱメインの具といえば鶏肉。出てきたのはデッカイ手羽元肉でしょうか。とにかく柔らかく煮込まれていて、身離れが良いというか、とろけるようなトロトロ肉。煮崩れはしてないんだけれども、崩れる寸前くらいの仕上がり。軟骨の部分もコリコリじゃなく、トロッととろけて食べやすい。
この鶏肉は旨い、めちゃめちゃ美味しい。他につくねも入っていたけども、この肉が美味しすぎてもうたまりません。
全体の感想として、とにかくポン酢の酸味が好みに合うかどうかだろうね、全てはそこだと思う。スープはコクがあって水炊きの美味しいスープ、クタクタに煮込まれたキャベツの甘みがポン酢の酸味に凄く合う。ネギも長めのカットで甘さが十分堪能できるし、とにかく鶏肉が美味しかった。
お店情報
川端商店街のアーケード内、櫛田神社のすぐ近くという観光客に人気の立地で「水炊き、もつ鍋、ごまさば」という博多グルメを、一店舗のランチで提供している貴重なお店。ひとり用のメニューが用意されているのもありがたい。
「井戸端」
住所:福岡市博多区上川端町4-214
営業時間:ランチ12:00から14:00、夜17:00から23:00
定休日:火曜日(ホットペッパーグルメ記載内容)
※この記事は私が訪れた時のものです、現状と異なる場合があります。最新情報、詳細はご自身で確認することをおすすめします。
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