「丸万食堂」創業八十一年!博多川端のレトロな老舗大衆食堂でランチしてきた。

昔は街のアチコチにあったんだけど、少しずつ数を減らして行く昔ながらの大衆食堂。

「丸万食堂」でサービスランチ

なんでオッサンって昔懐かしいものに惹かれるのか、なんだか街中で昭和の古臭い光景を見ると安心してしまう自分がいるのです。そんな心の癒しというか、ホッとできるような街並みが次々と姿を消していく中で、まだ所々に昭和の暑苦しくて楽しくて、ギラギラしていた時代の姿そのままに営業しているお店があります。

いま見るとさすがに古いな…と思うんだけれども、諸行無常を感じる店構え、かつての繁栄を偲ばせながらもどこか少し寂れたように見える古い店。これぞまさに日本人のソウルに刻まれた美しさ、寂びの光景なのかもしれません。

創業八十一年と書かれた看板が渋い

丸万食堂1
どこからどう見ても昭和の大衆食堂、丸万食堂の外観。

地下鉄中洲川端駅から川端商店街へ、そのままアーケードを真っ直ぐに突き抜けて、ちょうど中洲へ続く橋の袂。この一角は昭和の香りを色濃く残したレトロな雰囲気、そんな中に、これまた昭和臭プンプンの丸万食堂があります。なんか創業八十一年とか書いてるし…訪れたのが2018年だから、81年前というと1937年(昭和12年)、日中戦争が始まった年です。

すぐ近くには櫛田神社があったり、祇園マーケットがあったり、キャナルシティ博多への通路入り口があったり、この界隈は新旧入り混じったカオスな街並みがとても楽しい。

祇園ビル
福岡で2番目に古い鉄筋コンクリート製の共同住宅、戦後闇市の上に建つ「祇園マーケット」

祇園マーケットの記事はこちら↓

丸万食堂3
入口の看板がまた古いなぁ。老舗らしい年季の入った看板が来客を迎えてくれます。 

丸万食堂2
入り口横の写真付きメニュー看板

お店の入り口に掛けられた見るからに古そうな看板、市内局番が二けたの時代っていつの時代だろ。積み重ねた時代が染み込んだような、渋い色合いの看板が迎えてくれます。その横には写真付きのメニュー看板。メニュー構成がもうね、いかにもな昭和メニュー。

丸万食堂4
サービスデーと書かれた650円のちゃんぽん&ミニ焼きめし。

福岡といえば博多ラーメンとか水炊きとか、いろんなご当地グルメがあるんだけど、福岡に移住してきて思うのは、福岡のソウルフードって「ちゃんぽん」じゃね?マジで。

とにかくラーメン屋でも中華料理屋でも、定食屋では定番メニューだし、うどん屋やらそば屋でもちゃんぽんあるし、スーパーに行けばちゃんぽんだし、鍋の締めはちゃんぽん、焼きそばにちゃんぽん麺を使うこともあるし、とにかく至る所でちゃんぽんを見かけます。そういえば、福岡の外食ではちゃんぽん食ってないなぁ。

丸万食堂5
丸万食堂の店内

さて、今日はどんな料理との出会いがあるのか、暖簾をくぐって店内へ。キター!目の前の光景は、まんま昭和。テレビがブラウン管じゃなくて液晶になってるくらいか、平成っぽいのは。凄いね、この圧倒的な昭和レトロ感。

一番奥の席は小上がり、座敷席になっていました。

丸万食堂のメニュー

丸万食堂6
壁にずらっと並ぶメニュー札

さて何を食べようか、とりあえず壁にかかってるメニューを拝見。

丸万食堂7
一品から定食、うどん、丼、麺類まで。すべての料理が掲載されているグランドメニュー。

丸万食堂8
写真付きの定食中心のメニューその1

丸万食堂9
写真付きニューその2

こういう店に来ると鍋焼きうどんが食べたくなるんだけれども、ランチと書かれた銀色のプレートの料理もすんげぇ気になる。どれにしようか迷うところなんだけれども、入口にあったサービスデーと書かれたちゃんぽんがとっても気になるんですよね。

ちゃんぽんの通常料金が650円、サービスデーということでミニ焼めしが付いて同じ値段。福岡に来てから福岡のソウルフード的な存在であるちゃんぽんを、外で食べた事がないからね、ほとんど家で作るし。

ということでサービスデーのちゃんぽんを注文してみよう、老舗食堂のちゃんぽん、とっても美味しそうじゃないですか。

丸万食堂11
テーブルの調味料は醤油、ソース、コショウに七味。

注文して待つ間に周りをキョロキョロ、テーブルの調味料はオーソドックスな構成。注目はこの箸立てでしょう、デザインが見事に昭和。まだこういうデザインのものが売られているんだ。

丸万食堂12
壁には小松政夫さんの写真が…

壁に小松政夫さんのサインと写真、なんでも子供の頃に近くにある祇園マーケットに住んでいたのだとか。ほんと地元の人なんですね。

こくウマちゃんぽんとレトロ焼めし

丸万食堂10
サービスデーと書かれていたちゃんぽん&ミニ焼めし

まだ混雑する前、11時半にもならない頃だったので、注文して数分でやってきました。ちゃんぽんとミニ焼めしのセット。

ほんとミニだね、この焼めし。まあ後でもう一回ランチするので、ちょうど良いと言えばいいけども。


老舗らしいとてもオーソドックスなちゃんぽん。

老舗らしいというか、全く奇をてらわない真っ直ぐすぎる予想通りのちゃんぽん。まずはスープから飲んでみると、これまたコクがあってまろやかな、イメージ通りのちゃんぽんスープ。味はケッコウしっかり目、少し濃いめの味付けが庶民的。

なんだろ、とっても懐かしいホッと安心できる味。

丸万食堂15
ちゃんぽんのアップ。

けっこうな具沢山ですよ、炒めた香ばしい野菜とスープが良く合う。

丸万食堂16
麺も太麺、ちゃんぽん麺です。

スープの味がシッカリしているので少し柔らかめのちゃんぽん麺も、もやしなどの具も、何を食べても味の濃さが絶妙。もやし入れると味がボケるというか、薄くなることがあるから自分で作るときは入れないんだけども、濃すぎず薄くもなく、塩気もちょうどいい加減で優しくじわ~っと沁みてくる味。

丸万食堂17
ミニ焼めしも美味しい。

ミニ焼めしの具にもピンクの蒲鉾、これがなんともレトロなんです。味も特別何か特徴があるというよりも、昔懐かしい角のない優しい味。味付けは少し濃いめかな。

焼めしをひとくち、スープをずずッ。うん、美味しい。

飽きの来ない老舗ならではの安心感

ウチのこれが凄いんです!みたいな、エッジの利いた拘りとか特徴はないんだけれども、とにかく優しくて普通に美味しい。よそ行きの味じゃなくて、日々食べる料理の味。これが長く続く食堂の味なんだろうね、店の雰囲気とこの料理、どこかホッとするような飾らない普段着グルメ。

こういう食堂も次々と姿を消して、いまや貴重な存在ですからね。創業百年までこのままの姿で残って欲しい、そう思える食堂でした。

丸万食堂18

「丸万食堂」
住所:福岡市博多区上川端町4-204

Googleマップへ

営業時間:ランチ11:00から14:00、夜の部17:00から20:30
定休日:日曜・祝日

※この記事は私が訪れた時のものです、現状と異なる場合があります。最新情報、詳細はご自身で確認することをおすすめします。

丸万食堂(食べログ)⇒https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400102/40014964/

 

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