福岡に住んでいる人は忘れているというか意識してないんだけれど、漁港や鮮魚市場がある港町なんだよね福岡って。
「福岡市長浜鮮魚市場」玄界灘の魚が集まる物流拠点なのです
九州の北部地域、特に玄界灘に面した地域というのは魚が美味しいといわれる地域で、玄海産といえば西日本における美味しい魚の代名詞みたいになっています。玄界灘というのは九州の北西部、福岡沖から長崎にかけての海の事で、漁業が盛んなのは長崎の松浦や平戸。福岡で流通している魚も松浦産というのが非常に多いんだけれども、そんな玄界灘の魚が集まるのが福岡の鮮魚市場。他にも東シナ海方面で獲れた魚なんかも集まってくるので、九州最大規模の鮮魚市場だったりします。
そんな新鮮な海産物が集まる市場は一般の人が立ち入れないんだけれど、市場会館という建物や一部の見学ルートには入ることが出来て、そこには市場ならではの美味しい魚料理を提供してくれるグルメスポットがあったり、港を見下ろす展望フロアがあったり、市場の中を見学できたり、行ってみると意外と楽しめるスポットなのです。
長浜という場所にある福岡の鮮魚市場、最寄りの駅は天神の一駅となりにある市営地下鉄赤坂駅。1番出口から出るのが行き易い。
赤坂駅の1番出口を出てスグ左にある大正通りを長浜方面へ、真っ直ぐ海に向かって歩いてきます。
駅から歩いて5、6分くらいでしょうか、正面に鮮魚市場が見えてきました。ただここは関係者以外は入れないので、交差点を右へ。
周りに高いビルがないだけに、ドーンと目立つ福岡鮮魚市場の市場会館。ここは一般にも公開されていて、ちょっとした観光スポットになっています。
それでは中へと入っていきましょう。
市場会館の1階
中に入ると広々としたエントランス、まず最初に目についたのが水産加工品を販売する「鮮座」です。ここでは鮮魚市場で扱う冷凍や干物の水産加工品が販売されています。
続いて市場の中にある回転ずしの人気店「市場ずし魚辰」、ここは回転すしというカジュアルなスタイルで新鮮な鮨が食べられる人気グルメスポット。
普通の回転すしでは見かけないような高級魚があったりするんだけれども、回転ずしなので誰もが利用しやすいお店。
行ってきた時のレポート記事はコチラ↓
営業時間:平日・土曜日9:30から21:00、日曜日・祝日11:00から21:00 (データ:福岡市役所農林水産局公式サイト)
一階は主に飲食店や売店が軒を並べるフロアになっていて、市場で水揚げされた新鮮な海鮮料理のお店が並んでいます。まず最初にあったのがココ「一魚一栄」というお店。
店頭に飾れられている見本がすんごく美味しそう、イカ丼絶対ウマいよ、新鮮な魚を使った海鮮丼が有名なお店。
営業時間:平日・土曜日8:00から24:00、日曜日8:00から17:00(データ:福岡市役所農林水産局公式サイト)
地元のサラリーマンなどに大人気の定食屋「おきよ食堂」、昭和22年創業という老舗。
営業時間:平日・土曜日 6:00から14:00、18:00~21:00。日曜日・祝日・休場日11:00から14:00、18:00から21:00。※定休日:第1・3日曜日 (データ:福岡市役所農林水産局公式サイト)
こんな感じで通路に飲食店が並んでいて、手前に見えているのが「博多魚がし」
季節によってイカの種類が変わるんだろうけども、冬のヤリイカが活き造りで1300円は安いね。有名な呼子なんかに行くと、倍ぐらいするのは当たり前。はっきり言って呼子はブランドだけれども、同じ玄界灘のイカだから安い福岡で食べたほうがお得なんですよね。
営業時間:平日・土曜日7:00から14:00、17:00~21:00。日曜日・祝日11:00から14:00、17:00から21:00。(データ:福岡市役所農林水産局公式サイト)
これはイイ売店だ、いかにも魚市場、関係者の人が立ち寄りそうな市場内の売店。いいですよね、こういうレトロな感じ。
ということで他にも中華料理の「万里」やステーキの「サラちゃん」など、朝からやっている店も多く朝食にも便利。昼時は観光客や地元の人が入り乱れて大賑わい、美味しい魚を食べたいなら外せないスポットなのです。
市場会館2階の観光スポットから市場内見学コース
市場会館の2階には「魚(うお)っちんぐプラザ」という展示ブースがあります。空いているのは市場開場日の10:00から16:00。日祝日と市場が開いてない日はやってないので注意。
ここでは魚市場の事や漁業に関する展示がされています。
魚の保存方法や捌き方、料理レシピなどなど…これタダで作った訳じゃないと思うんだけれども、ここでやる価値あるのか?と首をかしげるようなものも一部、一部ですよ!、展示の内容はイロイロですね。
市場で取り扱う代表的な魚でしょうか、季節ごとに旬の魚が紹介されていました。
他には市場の概要や取扱い量などなど、各種データや市場の歴史年表などがあり雑学好きなら立ち寄ってネタを仕入れるのも良いんじゃないでしょうかね。
展示ブースの見学を終えて、市場会館2階から続く市場内見学ルートへ向かっていきます。
外に出ると広いデッキのようになっていて、先に市場の施設が見えています。このデッキは市場会館を通らず直接上ってってくることが出来て、見学通路は24時間開放されています。
市場の様子を見てみると、多くのトラックがひっきりなしに出入りしています。
市場内の見学が出来るのは「西卸売場棟」というセリが行われる施設みたいですね、ここから見学者用の通路が続いています。
見学に際しての注意事項が書かれていました。要するに飲食や喫煙は不可、見学通路以外への立ち入り不可、酔っぱらった人は立ち入り禁止、迷惑行為や妨害行為はしちゃだめよという内容。当たり前のことが書かれているので、見学の際はマナーを守りましょう。
立ち入ってはいけない場所には、このような表示があります。基本的に一本道、それ以外は立ち入り禁止になっています。
通路から見えた漁船、ここで水揚げをするのでしょうか。
先の方に見えているのは造船所っぽいですね、大きな船が2隻見えていました。
施設内に入ってくると、こんな通路がずーっと続いていました。
訪れたのは昼の12時ごろ、さすがに取引が終わっているみたいで建物内は閑散としていました。何時ごろまでにくれば見る事が出来るんだろ、ここはセリが行われるらしいので機会があれば見に来てみたい。早起きできれば…ね。
市場会館の最上階にある展望プラザ
さて市場内の見学を終えて、他にも何か見どころが無いかなぁとフロア案内を見てみると…13階に展望プラザという場所があるじゃないですか。
13階に到着。
海の方に歩いて行くと、こんなスペースがありました。椅子テーブル、そして眺めを楽しむための窓。
天気が悪いのが残念だけれども、いい眺めです。博多の湾岸を一望できる展望スポットですね。
鮮魚市場に出入りする船の様子もほら、よく見えます。
今度は反対側、福岡市内が見える場所へと来てみました。コッチは椅子なども無く展望プラザじゃないみたいですね。
それでもやっぱり眺めは良くて、天神方面までよく見えます。
こっちは最寄り駅の赤坂駅や福岡城がある方角。
ほとんど人がいないので、ここは穴場の観光スポットじゃないでしょうか。フロアには自動販売機もあるので、ゆっくりと寛ぎたい時におススメのスポットかもしれませんね。
長浜鮮魚市場
ということで見学できるスポットを一通りグルッと紹介したんですけれども、この市場が出来たのは1955年(昭和30年)のこと。現在では年間で約300種類もの魚種を取り扱う、西日本最大規模の魚市場です。玄界灘と東シナ海、九州沖縄で獲れる魚の多くがココに集まり、関西や首都圏へと出荷されていく物流拠点であり、港町である福岡の台所とも言える場所。
市場会館にある飲食店や展望プラザ、セリを見学できる見学通路。さらに毎月第2土曜日に開催される市民感謝デーなど、定期的に開催されるイベントも大人気。実は地元でも穴場的な観光スポットなのです。また市場のある長浜は長浜ラーメン発祥の地としても有名で、近くには「元祖長浜屋」や長浜の屋台があるので、また改めてグルメ巡りで訪れる事もあるね絶対。
元祖長浜屋↓
その時はまた記事を書いたり、この記事を編集し直したりする予定。次は何を食べに行こうかな…
「福岡市鮮魚市場会館」
住所:福岡市中央区長浜3-11-3
開館時間:10:00から16:00
定休日:日曜祝日、臨時休業あり
この記事は私が訪れた時のものです、現状と異なる場合があります。最新情報、詳細はご自身で確認することをおすすめします。
長浜鮮魚市場公式サイト⇒http://nagahamafish.jp/
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