〇〇のおススメ△選!とかいう記事をよく見かけるんだけれども、実際に食べに行ってないだろ…と突っ込みたくなる記事が多いですよね。
「博多駅」で博多ラーメン
今は福岡に移住してきたからいつでも博多のラーメンを食べることが出来るけども、まだ移住してくる前は出張で利用することが多かった博多駅。福岡の出張だけじゃなくて熊本や都城…は宮崎かな、あと長崎とかね、そっち方面に行くときも必ず博多駅を経由していて、駅の中でパパッと美味しいラーメンを食べられるのは非常に嬉しかったんです。ただ昔というか過去の記憶では博多駅のラーメン屋ってケッコウ限られていて、だいたい同じ店に行くことが多かった気がするんだけれども、最近はとにかく地元で人気の実力店が数多く出店していて、その充実度はスゴイの一言。というわけで筆者が今までに博多駅で食べたラーメン、おススメをまとめてみました。
オーソドックスな豚骨ラーメン
まずは豚骨ラーメンのスタンダードというか、一般的にイメージしやすい博多ラーメンのお店を紹介。全国に名を知られるチェーン店のラーメンを本場で食べるとか、とにかく期待を裏切らないご当地グルメの味。
そんなお店を紹介します。
博多一幸舎 博多デイトス店
大名本でで食べた一幸舎の味玉ラーメン
博多ラーメンのスタンダードといえばココ、博多一幸舎をあげる人も多いんじゃないでしょうか。トラディショナルな博多ラーメンから進化した味ではあるんだけれども、博多のラーメンが全国的に有名になっていく切っ掛けともいえるコッテリ泡立つ豚骨スープで一世を風靡したチェーン店。2004年の創業で、ちょうど筆者が世捨て人になる前、ビジネスマンとして活躍していた頃に一大ブームとなったラーメン店。筆者の中で博多ラーメンの代名詞といえば一幸舎系、スープを飲むと「そうそう、コレなんだよ豚骨ラーメンは…」と頷いてしまう完成度の高い味。今でも全く色褪せていません。
博多駅の筑紫川、博多デイトスの二階にある博多一幸舎博多デイトス店
生ニンニクをクラッシュしたら美味しさ倍増、これが旨いのなんの…
一幸舎はスープだけでなく麺への拘りも尋常じゃなくて、少し平打ち気味の麺は一幸舎独特の特別仕様。ツルっとしてスープがよく絡む麺もぜひ味わってもらいたい。
博多駅で一幸舎の味を楽しむなら博多デイトス2階の「博多めん街道」にある博多デイトス店。新幹線改札のすぐ近くなので、限られた時間でもチョット一杯で立ち寄りやすい。人気店なのでランチタイムは混雑必至だけれども、回転も早いのでおススメのお店。
レビュー記事↓
※大名本家は当記事執筆時点でニューアル中とのこと、リニューアルオープンの時期は未定。
一幸舎公式サイト⇒https://www.ikkousha.com/
名島亭 JRJPビル店
名島亭のとんこつラーメン
福岡市東区名島という場所で絶大な人気を誇るラーメン店「名島亭」も博多に出店しています。このお店はなんと言っても常連や熱狂的なファンが多い事で有名、ファンの有志がweb上にファンサイトを立ち上げてしまうほどの人気店。味はアッサリ系の豚骨スープで臭みはなし、麺は長浜ラーメン風の極細ストレート麺を使用。これといった特徴がないのが特徴というか、とにかく優しくじわ~っと沁みる豚骨スープ。オーソドックスな豚骨ラーメン、まさに王道を行く味ですね。
博多駅から三百歩という「駅から三百歩横丁」にある名島亭JRJPビル店。
ラーメン店なんだけれど、おでんも人気メニューなのです。
名島亭は店内に「おでん」があります。福岡でも東の方の文化なのでしょうか、北九州辺りに行くとうどん店やラーメン店におでんがあったりします。
名島亭があるのは博多駅の博多口側、駅前広場に建つマルイに向かってちょうど裏手のビル地下1階。駅から三百歩という「駅から三百歩横丁」のなか。普通の街のラーメン店、よそ行きじゃない地域密着ラーメンを味わいたいならおススメのお店です。
レビュー記事↓
名島亭ファンサイト⇒https://www.najimatei.com/
老舗いにしえ系の豚骨ラーメン
新幹線の開業以来、博多発展の中心的な役割を果たしてきた博多駅。昭和の時代から博多駅の歴史を見続けてきた博多駅の名物というか、老舗のラーメン店。漫画の舞台になったり、現在の博多ラーメン人気のもととなったお店をピックアップ。博多駅を訪れた多くの人の記憶に残っているであろう人気店を外すわけにはいきませんよね、という事で昭和から続く2店舗をピックアップ。
名代ラーメン亭
名代ラーメン亭のチャーシューメン
明治時代の開業以来博多区の祇園にあった博多駅が、現在の場所に移転したのが1963年。博多駅に隣接してバスセンター(交通センター)などと共にオープンした博多駅地下街で、名代ラーメン亭は地下街にオープンした最初のラーメン店。開業は1967年というから昭和四十年代初頭、まさに博多駅の歴史と共に歩んできた老舗店。ラーメンの味は昔ながらのオーソドックスな豚骨ラーメン。多くの人の心に残る昔懐かしい、駅前ラーメンの味。今でも多くのファンで賑わっています。
博多駅の地下街にある名代ラーメン亭、昭和レトロな店構え
クッキングパパなど漫画や小説にも登場したお店
少し太目のモッチリした角麺
無料で食べられる辛子高菜は激辛だけれども絶品で、麺は極細ストレートではなく四角い角麺、モッチリとした中華麺です。すりおろしたニンニクが備え付けてあって、高菜とニンニクを入れたら最高に旨い。昭和の時代から博多駅の名物として愛されてきたラーメン店。場所は博多口側の地下、博多駅地下街のバスセンター寄り、博多新三井ビルとの通路そばにあります。
レビュー記事↓
博多駅地下街公式サイト⇒http://www.e-ekichika.com/
二葉亭デイトス店
二葉亭デイトス店の餃子入りラーメン
昭和50年(1975年)博多デイトスの開業と同時にオープンした博多駅の老舗ラーメン店「二葉亭」。博多デイトスといえばJR九州系列の会社が運営する駅ビルの複合商業施設。お土産店や博多めん街道といった博多駅の人気スポットです。二葉亭を運営しているのは旧博多駅、祇園にあった博多駅の駅前で戦前から営業していた「二葉食堂」という食堂。そこで出していたラーメンを元にして誕生した「いにしえの味」を提供するラーメン店で、シンプルだけれどもシッカリとしたコクのある豚骨スープが人気のお店。
二葉食堂のレビュー記事↓
二葉亭の名物「からしたかな」
店頭に並ぶサンプルの数々、セットメニューも充実
スープは醤油元ダレがきいた少し茶色がかったスープ。これは初期の博多ラーメンの特徴で、茶褐色のスープに平べったい平打ち麺というのが「いにしえ系」博多ラーメンの特徴。二葉亭のラーメンはスープは初期博多ラーメンの面影を残していますが、麺は少し太目のストレート丸麺。無料でテーブルに置かれている辛子高菜は名物として人気があり、お土産や通販で購入する人も多い逸品。和風ラーメンやザルラーメン、餃子入りラーメンなどオリジナルメニューも魅力です。あと、ラーメン屋なのに「いなり寿司」があるんですよ、ラーメンといなり寿司って凄く合うと思うんです。
お店があるのは筑紫口側、博多デイトス2階の博多めん街道。
レビュー記事↓
二葉亭(ぐるなび)⇒https://r.gnavi.co.jp/b4ezexrj0000/
新しい博多ラーメンの潮流「ハイブリッド」ラーメン
博多ラーメンといえば長浜ラーメンや久留米系の呼び戻しスープを使ったタイプ、醤油豚骨などなど時代と共に新しいスタイルを取り入れて多様化していってるんですけれども、ついに超進化系といいますか美味しいスープの良いとこ取りをしたハイブリッドスープが登場。これらのスープを使用したラーメンがいま、博多ラーメン界隈で猛威を奮っています。鶏ガラや鶏白湯など鳥スープと豚骨を合わせたもの、和風だしのような昆布や鰹、煮干しを使用した魚介系と豚骨を合わせた物など、進化が止まらないこのジャンル。そんなハイブリッド系ラーメンの雄といいますか、超絶人気店が博多駅に出店しています。
Shin-Shin(しんしん)博多デイトス店
Shin-Shin天神本店の煮たまごラーメン
ハイブリッドスープを使用したラーメン店といえば、もはや地元で知らない人はいないと言ってもいい人気店「Shin-Shin(しんしん)」です。地元だけでなく国内、いや海外でも話題になっていて、連日のように観光客や地元の人やらなんやらかんやらで大行列を作っている超絶人気店です。特徴はブランド鶏「ありたどり」を使った濃厚鶏ガラスープと豚骨スープを合わせたハイブリッドスープ。マッタリとしてクリーミー、コクのある豚骨に、鶏白湯のような濃厚で独特の香りを持った鶏がらスープが組み合わさったスープは誰もが唸る絶品スープなのです。
博多デイトス2階の博多めん街道にあるShin-Shin博多デイトス店
汁なしの油そばも美味しいんです
コッテリマッタリ、コラーゲン満点!と食べた瞬間に感じる絶品スープ、ラーメンはもちろんなんだけれども一品メニューなんかも充実しているので合わせて頼んでみると良いかもしれない。博多デイトス店は筑紫口側、博多デイトス2階の博多めん街道内。ただ人気がすごいので行列が絶えないんですよ、そんな時は博多口側の駅前広場に建つ博多マルイの地下にもShin-ShinのKITTE博多店があるので、そちらを利用してみるのも良いかもしれません。
豚骨ラーメンが苦手という人も一度食べてみてもらいたい、普通の豚骨じゃありません。コッテリがダメだという人にはおススメしないけどね、かなり濃厚なスープだから。
レビュー記事↓
Shin-Shin公式サイト⇒http://www.hakata-shinshin.com/
海鳴(うなり)博多デイトス店
海鳴の魚介とんこつラーメン
魚介豚骨という新しいスタイルを、その味でもって世の中に認知させた魚介豚骨の名店「海鳴(うなり)」の絶品ラーメン。もはや博多ラーメンという枠に収まらない独自の世界を築きつつある人気店、その味は豚骨のクリーミーさと魚介ダシの旨み、うま味にうま味を重ねた濃厚スープ。さらにどこか洋風のというか地中海を思わせるような風味まで身に纏った強烈なハイブリッドラーメン。2種類の豚骨スープ、2種類の煮干し、鰹節など3種の節と羅臼昆布を使った魚介スープを組み合わせた特製スープ。これは旨い、思わず唸ってしまった。
ラーメンジェノバが光って見える、やはり地中海の味に通ずるものがある
スープに合わせて麺の太さも変えている、魚介とんこつは少し太目の中細麺
魚介と豚骨のスープに爽やかな刺激を感じるフレッシュ手切りネギ、スープの中に潜むクラッシュされた玉ねぎが絶妙にマッチ。博多ラーメンでよく見かける極細ストレートよりも少し太目の麺が、濃厚な魚介豚骨スープとよく合っていて計算しつくされた味。お店があるのは筑紫口側、博多デイトス2階の博多めん街道。チャーシューも少し炙ってあるのでマイルドな美味しさ、この完成度はヤバいですよ。
レビュー記事↓
ラーメン海鳴公式サイト⇒https://ramen-unari.com/
博多ラーメンの新旧実力店がひしめく博多駅
子供の頃というか、つい20年ほど前までは博多ラーメンと言えば「うまかっちゃん」くらいしか知らなかったんだけれども、一幸舎が彗星のように現れて、そこからの博多ラーメンは凄い進化ですよね。福岡の人はミーハーで見栄っ張りという印象なんだけれども、本気でハマって凝りだしたら拘りが強いだけにトコトンやってしまう人たちなのかもしれない。とくにハイブリッドスープはヤバい、あれは反則級の美味しさ。だけども古くからあるオーソドックスな豚骨ラーメンもやっぱり美味しくて、鉄砲が出てきたからと言って日本刀の価値が無くなるわけじゃないように、お互いに多くのファンに愛されながら共存していくのでしょう。
今回紹介した6店のうち4店が博多デイトス2階の「博多めん街道」にあるお店で、ここには今回紹介した以外にも博多ラーメンの実力店が出店しています。とにかく博多駅でラーメンを食べたいと思ったら行ってみる事をおすすめします。新幹線改札のスグそば、1階に下りればお土産店も充実しているので時間がない人には特におススメ。
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